お話し(16) ページ17
(買い物をすませる)
よし、買う物買ったから。帰ろうか、壇君。
壇「はいです。」
あ、袋貸して。重たいでしょう?
壇「大丈夫ですよ、これくらい。」
ふふ、頼もしい。
壇「へへ、吹雪さんの役に立ちたいです。」
いい子だよ、壇君。
モブ「ねぇ、そこの彼女。」
え、私ですか?
モブ「良かったら、お茶しない。」
壇「あわわ、ナンパですか?」
どうだろうね。
モブ「ねぇ、いいでしょう。」
すみませんが、今急いでるので。行こう、壇君。
壇「はい。」
モブ「いいじゃん。少しぐらい。」
(そう言って、吹雪の手を掴む)
壇「吹雪さんの手を離してくださいです。」
あ、壇君危ないよ。
モブ「あ?なんだ、こいつ。」
壇「吹雪さんから、離れてくださいです。」
モブ「うるせぇ、ガキだな。」
ハァ、離してて言ってるでしょう。
(そう言って、吹雪は男の手をひねる)
モブ「い、痛い。」
やっと、離した。壇君、行くよ。
壇「はい。」
モブ「くそガキどもが。大人を舐めるんじゃあねぇぞ。」
あ、壇君危ない。
(吹雪は壇君を庇うようにして立つ)
あれ?痛くない?
モブ「何なんだよ、お前は。」
壇「亜久津先輩!」
亜久津「人の物に、何手出しやがる。」
モブ「は、離せ。」
亜久津君、それぐらいでやめて。私と、壇君は大丈夫だから。
亜久津「チッ、さっさと消え去れ。」
モブ「覚えてろよ。」
壇「亜久津先輩、助けてくれてありがとうです。」
うん、ありがとう亜久津君。かっこ良かったよ、亜久津君。
壇「あ、吹雪さん。手、大丈夫ですか?」
手………。
亜久津「赤いぞ。」
大丈夫だよ、これぐらい。
亜久津「早く、帰るぞ。」
壇「亜久津先輩、待ってください。」
あ、待って2人とも。
壇「吹雪さん、ゆっくりでいいですよ。」
うん。
壇「亜久津先輩、少し待ってくださいです。」
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作者名:和田 | 作成日時:2023年7月12日 2時