Doctors-3JSB-GENE【５】

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亜嵐side








俺からクラブに誘ったにもかかわらず


こんな事態になってしまって



介抱までさせて........大樹には頭が下がるけど




大樹「元気になったらまた誘ってください」




なんて律儀に挨拶を済ませて帰っていった。






直人「いい後輩持ったね。後でちゃんとお礼するんだよ」




準備されていたストレッチャーに乗せられて


健兄がいる救外に連れていかれた。




亜嵐「あぁぁ痛ってぇ」



ストレッチャーから伝わる僅かな振動も


今の俺にはかなり厳しい。





直人「電話で話した通り虫垂炎の疑い。先に採血だけ済ませたい」



健二郎「了解。採血キット置いてるからそれ使って。お酒は飲んだ？」




亜嵐「ううん一滴も飲んでないから、この痛みどうにかして」




健二郎「じゃぁ筋注するで。これ我慢したらましになるからな」





右腕では直兄に血を抜かれ



左腕は健兄が消毒綿で挿入部位を消毒している。





直兄は検体を看護師に渡して



健兄のサポートに回るみたい。





直人「亜嵐力抜いて。余計に痛いよ」



おさまらない腹痛と


筋注の怖さでなかなか力が抜けない。




健二郎「すぐ終わらすからな〜力抜いててや」




直兄の固定の力が少し強まった瞬間に



プスっと針が刺さったのを感じた。



健二郎「指先しびれたりしない？大丈夫？」



亜嵐「うん、だいじょうぶ」




直人「よしっ頑張った。少し落ち着いたらエコーするよ」

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