Doctors-3JSB-GENE【３】

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涼太side








Aの場合は、自覚症状が出てからも


長く放置していた為に



思ったよりも虫歯が深くて、削るのに時間をかけた。



神経を守るための薬剤を詰めて


ここからは我慢勝負。





決して気持ち良いものではない


ドロっとした印象剤を



固まるまで口の中に入れて我慢する。




そう言って説明はしたものの


気持ち悪い、と言う印象を与えてしまっただけだった。




そうしている間に


印象剤を練って、トレーに準備してくれた亜嵐君。





亜嵐「お口開けられる？」




ツンツンと何度か突いてみると


ゆっくりと開けられた口。




亜嵐君がそのまま固定にまわってくれた。






涼太「ちょっと気持ち悪いかもしれないけど、そのまま２，３分は我慢しててね」



目を潤ませながらも


頑張ろうとしてくれているA。




そんなAの頭を撫でながら



亜嵐「大丈夫だよ、傍にいるからね」



と、諭すように声を掛け続けている。





Aはまんざらではない様子で


安心しきたように、亜嵐君に身を委ねている。

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