Doctors-3JSB-GENE【３】

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亜嵐side







医局でコーヒーを啜りながら一息ついていると




剛典「亜嵐か.......グラウンド来て。子供一人どこからか分かんないけど出血してる」




珍しく剛兄からの呼び出し。




訳も分からないまま


救急バッグを持ってグラウンドへ向かう。




出血の程度は？


なんで剛兄がそんな所に？




聞きたいことは山々だが


まずはエレベーターで数階上がって


中庭を抜けてグラウンドへ走った。







子供「あ、あらん先生だ！こっち！」



手招きされて呼ばれたところへ行くと


倒れている人が二人。




亜嵐「ん？剛兄どうした？剛兄も負傷した？」



剛典「いや、俺は良いから、レン君を.....」



亜嵐「分かった。じゃぁちょっと待ってて、すぐ誰か呼ぶね」




明らかに重症なのは剛兄の方だ。




一人では対処出来ないと判断して


直兄を呼ぶことにした。





亜嵐「レン君、もう大丈夫だからね。どこが一番痛いか言える？」



レン「ここっ」



亜嵐「ん〜擦りむいてるね。手は動かせる？グッパしてみて」



出血してると聞いて


ガーゼもたくさん取り出したんだけど


掌の擦り傷だけみたい。




亜嵐「........ん、大丈夫そうだね。あとで消毒だけしようね」




転んでもケガをしない様にと


はりめぐらされた芝生は、所々剥げている。



これがきちんと整備されてたら....




レン君の怪我は防げたはずだ。

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