Doctors-3JSB-GENE【３】

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亜嵐side







気を紛らわすためにも


涼太の話に相槌を打っている。




モニターからチラっと目を離し


Aに優しく微笑みかける涼太は


着々と検査を進めている。





涼太「エコー抜くよ。はい頑張った」



時間にしてどれ位でエコーを終えたのだろう。



丁寧さとスピードに流石だなと心打たれた。






涼太「これで最後だからね〜。すぐ終わるよ」



Aにひと声かけ


膣鏡をゆっくりと挿入していった。




膣鏡を使った視診でも特に異常は見当たらない。




涼太「A位の子ってまだまだ子宮口が狭いから、血を外へ出そうとするときに強い圧力が掛かって痛みを伴うんだよ」



亜嵐「へぇ〜じゃ何かの病気とかではないって事だよね？」



涼太「うんそれは大丈夫。ただ、何回も言うようにまだまだ不安定だから、これからは気を付けてあげよう」




病気じゃないと分かって


Aもホッと胸を撫で下ろした。



ずっと緊張が解けなくて体力的にも疲れたのかな。





別れ際、



「‥‥涼太くん、ありがと」



顔も見ないまま


恥ずかしそうに呟いたA。




とっても成長したよね。

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