Doctors-3JSB-GENE【２】

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剛典side







健二郎「Aが倒れた」



電話越しから、冷静な口調でそう言った健兄。



剛典「えっ！？」



仕事中にも関わらず、間抜けな声が出てしまう。




用事があって呼び出した看護師に待ってもらい



物陰に隠れるようにして、詳しく事情を聴いた。






混乱がおさまらないまま


電話を終えて、元居た場所に戻ると




看護師「剛典先生、どうかされました？」



俺の困り果てた顔を見て、声を掛けてくれた。




剛典「妹が倒れたみたいで.....」



看護師「妹さん？確か○○高校に通っている......Aさん？」



剛典「うん。.........え？」




歳の離れた妹が居ることは


病院内の職員に随分と知られているみたいだけど



学校名まで教えたかな？





看護師「あ、妹さんの学校に検診で」



剛典「あぁなるほど」



看護師「以前病院で見かけましたし、検査に引っ掛かっていたので.....」



剛典「検査に引っ掛かっていた.....？」



看護師「聞いてませんか？この間の心臓検診で――」




・心臓検診で異常が見つかった
・動悸を訴え倒れた




経験から、嫌な言葉が頭をよぎって離れない。



なんだか胸騒ぎがする。





看護師「用件は今伺います。今日は残らずに早く帰ってあげて下さい」




そう申し出てくれた看護師に用件を伝えて




きっちりと定時で仕事を終わらせた。

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