Doctors-3JSB-GENE【２】

心臓病！？ ページ33

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玲於・A 16歳


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Aside







学校から家までの


普段と変わらない道を歩くだけなのに



いつもの倍以上の時間が掛かった。





新学年になったことで行われた検診の数々。




背負っている鞄の奥には


過去に何度か渡されたことのある


二次検診を知らせる白い紙。




先日行われた心臓検診で


異常がみられた人のみに渡る紙。




お兄ちゃん達も校医は引き受けているみたいだけど


今回の検診は女の人だったから



このことは隣を歩く玲於しか知らないはず。





玲於「そのプリントちゃんと渡せよ」



「お願い玲於、まだお兄ちゃん達には言わないで」



玲於「でも.....」



「心の準備が出来たら絶対に渡すから、ね、見なかったことにして」




このプリントを渡してしまったら



すぐに病院に連れていかれて........






玲於「..........分かったよ。でも何かあったら俺にすぐ言えよ」



「玲於ありがとう！」




病院嫌いを理解してくれている玲於に


ギュッと抱き着くと




玲於「暑いから離れろ」



って言いながらも振り払おうとはしない。






「玲於ちゃん大好き」



玲於「ちゃん付けやめろって。....でも、なるべく早く渡せよ」



「うん分かってる」




やっぱり玲於は一番の理解者。

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