Doctors-3JSB-GENE

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剛典side







亜嵐「Aもう眠りそうだよ」



剛典「ほんとだね、ベッドに運んでこのまま寝かせてあげよう。今日は俺も隣の診察室に閉じ込められそうだし。もう点滴繋いじゃうね」


ネブライザーの途中で


スースーと寝息を立てはじめたAの身体は


まだぽかぽかしている。




汗ばんだ額を拭いてあげて冷却シートを貼り換えた。




亜嵐「もう仕事行って大丈夫だよね？また顔見に来るよ」


剛典「ありがと亜嵐。仕事頑張って」



点滴の速度を調節していると


亜嵐はAの頭そっと撫で、仕事に戻って行った。





さぁ待合室から聞こえてくる子供たちの泣き声を止めるべく


仕事しましょう。



それにしても今日は患者さん多いな。









剛典「ごめんね、次の患者さん呼んでもらっていい？」


Ns「はい....あっ、あの...」




直人「お邪魔しまーす」



欠伸をしながら診察室に入って来た直兄は


白衣は着ているものの、医者とは思えない。



剛典「なんだ直兄か。何しに来たの？」


直人「おいおい、ナースとの対応の差激しくない？ちょっとは優しくしてくれても良いじゃん」



剛典「はいはい。で、本当にどうしたの」



直人「Aがここにいるって言うから来たんだけど...」


剛典「あぁ隣で寝かせてるよ。丁度良かった、そろそろ点滴終わる頃だし抜いてもらえる？」



そう言うと「りょーかい」と片手を上げながら


Aの寝ている部屋へと消えて行った。

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