Doctors-3JSB-GENE

▼ ページ31

涼太side






車のアシストグリップに点滴バッグを引っ掛け


助手席のシートをリクライニングさせ



そこに剛兄を誘導する。




途中のコンビニで


ゼリーやスポーツドリンク等



必要なものを揃え真っ直ぐ家に帰った。




家に着くとさすがに疲れたのか


剛兄はすぐに眠ってしまい





「.......くん、りょうたくん、起きて涼太君」



涼太「ん？.....玲於とA？どうした？」




俺もいつの間にか寝てしまっていたらしく



制服姿の双子に揺さぶられて目が覚めた。





「もう夕方だよ？それより剛典君どうしたの？」



心配そうな面持ちで


ベットで眠る剛兄に目をやるA。




涼太「インフルエンザなの。そうだA、剛兄にお粥でも作ってくれない？玲於も手伝ってあげて」



玲於「うん分かった。Aと作る」



身体が強い方ではない双子には


移ってしまう可能性も考えられるから



さりげなく部屋の外へと出るよう促した。





それと共に、お粥が出来るまでの合間で


診察を済ませておこうと思い



剛兄が目を覚ます前にそっと体温計を忍ばせた。

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す