Doctors-3JSB-GENE

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直人side







直人「玲於Aどうした？車酔いしちゃった？」



玲於「ごめんっ...俺がゲームしてたから...」



揺れる車内でゲームをしていた玲於が責任を感じて


Aを心配そうに見つめている。



そんな玲於も青白い顔をしていて



双子ちゃんとはいえ


体調まで一緒に揃えてくれなくてもいいんだけどね...




「直人くん.....あたま..いたい..ｯ」



双子の間に移動して



うっすら涙を浮かべ、顔を歪ませているAと玲於を


グッと引き寄せてあげる。




直人「そっか、頭痛いだけかな....吐き気とかは大丈夫？」



まわした手で肩を擦ってやりそう問うと


思い出したように口元を押えだした。



え、うそ.....聞かない方が良かった！？




「んーーっ」


玲於「んーーーっ」



直人「え、玲於も吐いちゃう？......健二郎何か袋ある？」



健二郎「確か涼太が念の為にって入れてたはずだよ........あ、あった」




運転席から長い手が伸びて来て


車のポケットに入っていた袋を手渡してくれた。




直人「ちょっと服緩めるよ。コンビニ近くにないかな？」



健二郎「あと10分ほど走ったところにあるみたい」



直人「了解。玲於もAも我慢しなくて良いんだよ。コンビニ着いたらすぐ降ろしてあげるから」



そういいながら袋を口の前に持っていってやるけど


苦しそうに生唾を飲み込んで


込み上げてくるものを出そうとはしない。




直人「唾飲み込まないで出しちゃおうね」



確かに車の中で吐くのは抵抗あるのかもしれないけど


１０分我慢し続けるのは...厳しいかな



直人「我慢しないで良いんだよ、苦しくなっちゃうからね」



背中を擦りながら



健二郎「そうだよ。気にしなくていいからね」



そう言っても躊躇ってずっと涙を流してる

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