Doctors-3JSB-GENE

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直人side








登坂「直人さん！こっちです！」




カルテ庫の奥から聞こえた声の方に向かうと



体を横に倒し


肩を揺らしながら呼吸している姿が見える。



直人「A！」



すぐさま駆け寄って、声をかける。




「ﾊｧﾊｧﾊｧ.....な、お...く........」




どうやら意識はあるみたい。




直人「もう大丈夫だからね。ちょっと頭触るよ〜」



額にできた小さな傷と



右手が少し熱を帯びて


赤く腫れているのが確認できた。




指に挟んだパルスオキシメーターは



94と微妙な数字を示している。




「ｹﾞﾎｯ...ﾋｭｰﾋｭｰｯ.....ｾﾞｰｾﾞｰ ......」



直人「苦しいね、ちょっと体起こしてお薬吸おう。臣手伝ってくれる？」




散乱しているカルテを大雑把に避けて



壁にAをもたれ掛けさせ



準備したネブライザーを持って


Aの顔に近づける。





直人「Aの顔固定してくれる？額の傷だけ触らないようにね」



登坂「片岡、ちょっとだけ顔触るよ」




俯いていた顔が臣の手によって上がり



やっとAの顔を見ることが出来た。




「なおくん、ｯ..やだ、.ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ.......ｾﾞｰｾﾞｰ ......」



直人「お薬吸うだけだから大丈夫だよ」

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