Doctors-3JSB-GENE

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健二郎side








剛典がインフルだった。




やっとピークが過ぎて仕事がひと段落したと同時に



検査結果を伝えに剛典と涼太がいるベッドまで向かうと



なんだか涼太の慌てた声が聞えてくる。





健二郎「剛典〜どうしたんや？またしんどなったんか？」



剛典「あっ健兄！ねぇねぇ、お家帰りたい」




涼太は剛典のベッドに上がり


胸の辺りをトントンとリズムよく叩いて



涼太「そんな無茶な事言わないでよ。ここにいるから一緒に寝ようよ」



どうにか落ち着かせようとしている。




健二郎「うーん、ちょっと熱下がって元気になったかもしれんけどお家には帰えられへんかな。点滴は持続しときたいし」



剛典の額や首をペタペタと触ってみると


解熱剤の助けもあって、確かに体温は下がっている。




でも油断はできないし



病院で大人しくしといてもらえると


何かあってもすぐ対処できるんやけど.......





剛典「やぁぁ、おうちかえるっ！」



そんな俺の願いは虚しく


わがまま王子はどうしても帰りたいみたい。




わがまま王子のせいで



我が家のもう一人の王子は


どんどん困り顔になってきてる。




あぁそんな顔すらもイケメンや。





ちゃうちゃう


そんなことより、わがまま王子をどうするかや。

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