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そして何曲か歌い終わった。
まだ続いてほしい、もっとその歌声を聴きたい。
もう俺はあなたの虜だ。
A「ぇ〜…ちょっと喋ります。今日実は、俺らの結成日なんです。まさか組んだときはこんなに広いステージでこんなにたくさんのファンが付いてきてくれるなんて思ってなかったです。
いや、夢には見てたんだけど。実際にそうなるとは。(笑)」
へぇ、そうなんだ。
これだけの才能があればいけるだろ。
…そういえば観客が静かだ。
「樹、…おい樹!」
樹「ぇ、あぁなに?」
「なんでそんなにボーッとしてんの」
樹「は!?…そうかこいつはぼくいつに興味ねぇのか」
なにずっとボソボソ言ってんだよ。
樹「ぼくいつは、ライブでもトーク一切無しなんだよ!そんな人たちが急に喋ったら焦るだろ⁉まじで今日来てよかった」
別にファンじゃないのに嬉しくなった。
そんなこと知ったら俺も嬉しくなるじゃん。
優「まぁ俺らメジャーデビューからは早かったけど、インディーズの頃なんか数年間ちっせぇライブハウスで観客数十人とやってたもんな(笑)」
客「え、やばい…‼その数十人の中に入ってるじゃん私達‼キャー‼」
うるせぇよ。
悔しい。マウント取んな。
ずっと自分の意志で聴いてなかった奴が何言ってんだよって感じだけど、世間みたいに流行ってるから聴くなんてミーハーなことしたくなかったんだよ。
俺だってできることなら、こんなにいいバンドもっと早くから知りたかったわ。
亮「その頃思い出すとやーっぱこの光景が信じらんないよねー(笑)」
A「うん…!だからこそここにいる貴方達を俺らは手放したくない。だからこれからも努力します。俺らの曲を聴いてもらえるように、飽きさせないから。」
こんなに広い会場で満席なのに天狗にならないその健気な心。
出来過ぎだろ…。
このバンドは思ってたバンドとは違う。
みんな結構笑うんだ。
もっと怖いグループだって勝手に思ってた。
俺らSixTONESもよく言われるから、少し親近感。
それから数曲また歌ってライブは終わった。
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低血圧ニキ(プロフ) - やかんのお湯が沸騰さん» だはっ…ありがとうございます…! (2020年7月25日 17時) (レス) id: 269c4101d1 (このIDを非表示/違反報告)
やかんのお湯が沸騰 - これ好きすぎる…… (2020年7月19日 15時) (レス) id: 2c2207dcd2 (このIDを非表示/違反報告)
低血圧ニキ(プロフ) - ミルクジュースさん» ご愛読ありがとうございます!!!凄く励みになります!!! (2020年7月17日 17時) (レス) id: 269c4101d1 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクジュース(プロフ) - 妄想でもめっちゃ面白いです!更新頑張ってください!! (2020年7月16日 23時) (レス) id: bad808718e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:低血圧ニキ | 作成日時:2020年7月12日 21時