いけないこと (ページ21)

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どうしよう…

気持ち的にはしたい。
この歌を一番うまく演奏できるのは俺らだから。

せっかくこの企画に参加して1歩ずつ進めてるんだ。

なのに俺は何を迷ってんだよ…。

優「無理すんな。嫌なら嫌って言えばいい。お前のタイミングで上にあがろう。」

亮「そだよー。俺らはAについていくから。俺らのことは気にしなくていいよ。」

小さい声で2人が俺に告げる。

急に優しくすんなよ。泣けんだろ…‼泣かないけど‼

本当に俺はいい仲間に出会ったな。

俺もこの2人ともっと上を目指したい。
だからこの企画に参加したんだろ。

でも…昔みたいにならないとは限らない…

でも…でも…

栞「…っ、すみませんが今回の「大丈夫です…!!生演奏…します‼」⁉」

悩みに悩みまくってる俺に見かねた栞さんが俺の気持ちを代弁しようとしたが、止めた。

昔の俺なら当たり前に断っていたと思う。

仲間の強さ、栞さんとの信頼、そして、SixTONESの魅力。

そこに気づけたから俺は前を向くって決めたんだ。

栞「大丈夫なのね…??」

「うん、もう逃げない」

この言葉にﾌﾌﾌと笑う栞さん

優「うちの子強くなったんすよ」

亮「お家ついたらいっぱいナデナデしてあげまちゅよ～」

そう言って俺の頭を撫でくりまわす優希と亮。

いや、まってSixTONESさん見てるから。

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打ち合わせ後、音合わせをし、SixTONESさん特有のフリータイムが始まった。

優希や亮は田中さんや高知さんと話している。

それを横目に俺はさっきの音合わせで気になった点を修正しようとペンを取った

その瞬間

北「Aさん、頭撫でられるの好きなんですか??」

「え!?」

北「あ、いや、さっき優希さんとかに撫でられたとき嬉しそうだったから」

無意識…

「恥ずかしいですけど…嫌ではないですよ‼」

北「…俺。Aさんのこと全然知らないです。」

知ってます…。僕いつに興味ないって言ってましたもん…。

北「あ、いや、違うくて‼あぁ…、、しっかり伝えます。俺、Aさんのすべてを知りたいです。何が嬉しいとか、何が嫌いとか、、…何を抱え込んでいるのかとか。でもまだ言わなくていいです。俺のことを本当に信頼してくれたら話してください。」

そう言って、北斗さんは俺の頭に手を起き、微笑んだ。

なんだろう胸のあたりが……

北「あと俺、気づいちゃったら本気出すんで」