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働かないその2 ページ3














「ってなわけで、安倍晴明です」



「そんな軽い感じで言われても…」



「いやあ、私昔からこんな感じだし…」




呪術師達の目を覚まさせた晴明は、あっけらかんと笑う。
伝説と呼ばれた呪術師のその軽さに、周りの呪術師達は再び眩暈を覚えたものの、持ち直した。


彼は本物の安倍晴明である。


分かるのだ。本能が告げていた。



___この男の怒りに触れるな。散り散りに消されてしまう_と。



圧倒的強者への畏怖。六眼と無下限呪術の持ち主である五条悟にすら覚えることの無かった感情。



間違いなく、彼は__呪術師全盛の時代、あの御三家の初代当主たちですら太刀打ち出来なかった史上最強の呪術師なのだ。




____なのだが…。



「ねえ、もう良い? 私クレープ食べたいしタピオカも飲んでみたいだよね〜。あ!! スマホ欲しい!! スマホ!! 用意してくれない?」



「……………」



__え? ほんとに安倍晴明だよね????




わくわくとした子供のような表情で、安倍晴明としてあるまじき言動をしている彼に、呪術師達は困惑した。



いやいやいやいや。貴方平安生まれですよね?? なんでそんな横文字多用してるんですか?? タピらないでよ。タピろうとしないでよイメージ崩れるわ。何故しかもタピオカ??



呪術師達はツッコんだ。心の中で。



「…あ、今タピオカってまだ流行ってないんだっけ? 令和だもんねぇ。今平成か」



「晴明様…」



「なーにー?」



「れいわ…というのは……」



「え? 平成の次の時代」



__やべえ天皇家や総理よりも先に年号知っちゃったよ!!!!!!



呪術師達は白目を剥いた。



「未来…を……視る事が出来るのですか………」



「そりゃ、私は"千里眼"持ちだから。過去、現在、未来__全てを視る眼を持ってるよ。まあ見えすぎるのも気持ち悪くなって吐き気するから、これ付けてんだけど」



そう言って顔を覆う布をひらひらとはためかせた。



___チートかよ知ってた。



また眩暈を覚えるが、持ちこたえた。



「晴明、様」


「んー?」


「どうか、どうか…! これから貴方様のお力を我らにお貸しいただければと…!」
「え? やだ」

「………………………は?」




「だから、やだ。私はもう働きたくない」

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ダイヤ - 9.5になった!作者様が見ればワクワク (2021年8月23日 11時) (レス) id: d97258d84b (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter(プロフ) - 9.5!!!!!!!!!ですよぉぉぉ!!!作者様ぁぁぁ!!!! (2021年8月14日 16時) (レス) id: c4b69809d7 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - 9.5にやっとなった!作者様見てくださいー! (2021年7月31日 16時) (レス) id: 7911322655 (このIDを非表示/違反報告)
冬人間 - 933票、このタイミングでは9.5いってる〜あとはこれを作者様がみてくだされば…どきどき (2021年7月31日 14時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
冬人間 - 9.5になってる…?夢じゃない? (2021年7月30日 21時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年7月10日 12時

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