トリップライフ02 ページ2
「それで、コナンくん。彼女はどうだった?」
「うーん、限りなく怪しいよ」
テーブル席に座っている私だけど、耳がいいので二人の会話はよく聞こえた。
やっぱり彼女が疑われ役らしい。
可哀想に……。
まあ、あれが素なのか、それともあえて疑われてるのかな分からないけれど、最終的に愛されるようになるといいね、少女よ。
私は高望みはせず、ゆるゆると平穏にこの生活を満喫するよ。
キャラと会話出来る、認識されてる時点でもう天国なんだから。
安室さんからの差し入れコーヒーを1口飲み、もうひと頑張り、とシャーペンを手に持った。
と、その時声をかけられた。
「Aねえちゃん」
「ん? どうしたの、コナンくん」
「昴さんが、次は今度の日曜日はどうですかだって」
「そっか、でもわざわざコナンくんに伝言? メールしてくれればいいのにね」
「さっき会ってて、ポアロ行くって言ったらついでに頼まれちゃって! 勉強は順調?」
「この間の模試がB判定だったよ。あともうひと踏ん張りかな!」
邪気のないコナンくんの笑顔に癒される。
この子に疑いの目を向けられるなんて、なかなか心に来るだろうに…。
うん、良かった。私じゃなくて。
「本当にあと少しじゃないですか。なら、もう彼に教えてもらう必要も無いのでは?」
「安室さん…」
にっこりと微笑みながらそう言った安室さんを、コナンくんは乾いた笑いを零しながらジト目で見る。
本当に嫌いだな、沖矢さんのこと。
「でも、私が行きたいところに通ってる人なので、得られるものがすごく多いんですよ。分かりやすいですし」
「そうですか…」
何でしょんぼりしてるんだ安室さん。
まあ、沖矢さん……彼が本当に大学院に通っているのかは知らないし、多分通ってないんだろうけど、彼の説明はすごく分かりやすい。さすが優秀なFBI。
「でも、安室さんもいつもありがとうございます。コーヒー、とっても励みになります!」
「…! それは良かったです!」
やだその満面の笑みプライスレス………。
__
(安室さんって結構分かりやすいよね)
(何のことかなコナンくん)
***
安室透(降谷零)
喫茶ポアロの人気店員。
勉強を頑張るAにいつもコーヒーをサービスする。
実は下心ある。
江戸川コナン
Aとは工藤新一の頃から知り合い。
安室さんって結構分かりやすいことに気が付いた。
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くるみ(プロフ) - 面白いです!続きが気になります! (10月9日 18時) (レス) @page4 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
かみきれ(プロフ) - 夜遅くにすみません。題名を見た瞬間に好きになりました、こんな感じの夢小説大好きです!無理せず更新頑張ってください! (2023年4月22日 22時) (レス) @page4 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - めっちゃ好きです!!!更新待っています!!!! (2022年7月17日 20時) (レス) @page4 id: cae9acff5d (このIDを非表示/違反報告)
ゼロラク - 続き楽しみです 頑張ってください (2022年4月12日 21時) (レス) @page4 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
Miho/ミホ(プロフ) - 私こうった作品大好きです!!主人公は主ちゃんじゃななくて他の子!続きが気になります!更新楽しみにしてます! (2021年12月12日 11時) (レス) id: cc345c1ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:
作成日時:2021年4月21日 21時