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包帯と消毒液 ページ3















少し野暮用を済ませた帰り、美々子達に頼まれていたスイーツやお菓子を買う為にコンビニへ入った。




自分で言うのも何だが、傍から見たらこれ以上ないほど怪しい男だ。




案の定、店の店員も怪訝そうな表情を浮かべていた。





まあ、別に猿にどう思われようが構わない。
さっさと選んで帰ろう。





私は目当ての商品を買い、レジへと向かう。
途中、手の怪我の為の包帯などを買おうかと迷ったが、早く出たかったし、大した傷でもないのでやめておいた。




そしてレジにカゴを置いたのだが、店員はふと手を止め、少し考えた後、



「あの、少々お待ちください」



そう言ってレジから出てしまった。



……猿が。



イライラとしながら待っていると、小走りで戻ってきた。


そして、その手にあったものを見て、私は驚いた。

___包帯と消毒液だった。




「それは…何です?」




「包帯と消毒液です」




当たり前の答えに、私は思わず苛立ったように言ってしまった。



「それは分かっている」



店員は、顔を曇らせた。
その顔を見て、何故か少し罪悪感に襲われる。



……何故、非呪術師に申し訳なく思わなければならないんだ。



すると店員は、あの、とまた話しかけてきた。




「お金はこちらで支払いますので」



……そういうことでは、ないんだが。


何だか気が抜けてしまった。





「…お人好し過ぎませんか」





「そんなことはないです。
……あ、要らなければ、それでもいいですよ」





すみません、余計なことを…とぺこりと頭を下げた彼女に、何とも言えない感情が湧き上がってくる。




「……有難く、貰うことにします」




そう言って、受け取ってしまった。




そして、このお礼はいつか必ずと言う。
彼女は断ったが、それでは私の気が収まらなかった。



…猿に、借りを作る訳には行かない。



そんな理由をつけて、そんな約束を取り付け、店を出る。





____消臭剤は、使わなかった。

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ゆずぽんず(プロフ) - とにかくすきです (2021年4月11日 2時) (レス) id: 649b5b4eec (このIDを非表示/違反報告)
きういどりんく - あ、これ定員さんサイドで見ました!こっちから見ればよかった〜! (2021年4月8日 22時) (レス) id: 1a9dc60db7 (このIDを非表示/違反報告)
白狼 - うぇ、好きです。 (2021年4月6日 15時) (レス) id: 5f471a5c91 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 超絶好きです! コメントの続き方w (2021年4月6日 11時) (レス) id: 93df065c3d (このIDを非表示/違反報告)
いたりー - ハッ!やばい好きです。 (2021年4月6日 9時) (レス) id: 3170693201 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年4月4日 19時

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