4日目:プリン ページ4
＊
＊
今日はそこまで変なお客さんは来なかった。
だけど、いつも賑やかな3人組が今日はやってきた。
ボブの女の子と、目元に傷がある男の子と、ウニみたいな頭した男の子の3人組だ。
よく3人で来てくれる。
「じゃ、私の分のプリンは虎杖の奢りね」
「はあ！？ 何勝手に決めてんだよ釘崎！」
「何よ、女子に払わせようっていうの？ さいってーね」
「いや伏黒もいんだろ！」
「俺を巻き込むな。自分のものは自分で買うから、虎杖、お前は釘崎の分だけ払えばいいだろーが」
いや、そういうことじゃないと思うよ。ウニ頭くん。
私は心の中でツッコんだ。
すると、傷跡の男の子も、いやそういうことじゃねーから！！とツッコんだ。
「おかしいっすよね？ おねーさん」
傷跡の男の子は、突然私に同意を求めてきた。
え？ 私？とその時は思った。
「ちょっと、店員さん巻き込むんじゃないわよ！」
「迷惑だろ。…すみません」
ぺこりと頭を下げたウニ頭くんに、いえいえと首を振り、そして私は何気なく、自分が払おうかと言った。
本気でそう思った訳では無いし、軽い冗談のつもりだったんだけど、3人はびっくりしたような顔をして、ぶんぶんぶんと勢いよく首を振った。
「いやいやいやいや！！ 流石にそこまでは！！」
「お人好しってレベルじゃないわよ、店員さん！！」
「本当に大丈夫なんで。ほんと」
……冗談のつもりだったんだけどな…。
だけど、私の発言のおかげか、ウニ頭くんも、女の子の分を半分支払うということで、解決した。
そこで、きっちり奢らせるの、すごいなあと思った。
そして去り際、女の子に言われた。
「店員さん、あんまり人が良すぎると、不審者に狙われますよ」
確かに、コンビニ強盗とかには気を付けないとなと思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むーゐん(プロフ) - とても面白かったです！ (2022年2月4日 21時) (
レス) @page17 id: 43640ab1aa (このIDを非表示/違反報告)
ピカ - 店員さんが可愛すぎて拝みました(´−ω−)人 (2021年4月30日 17時) (レス) id: 5c234a3938 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - この作品めちゃ好き (2021年4月17日 23時) (レス) id: 11bf4da65e (このIDを非表示/違反報告)
顔面偏差値なんですか〜??? - 更新してほしい… (2021年4月17日 12時) (レス) id: 94bc23990d (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 甘くして欲しくて評価したら「投票済みです」って出て複雑な気持ちになりました。いつも楽しく読ませて頂いています。これからも応援してます！ (2021年4月11日 13時) (レス) id: 8235d2b5b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨ノ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年4月4日 9時
