保健委員とヤクザ08 side保健委員 ページ8
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「……うぅ…どうしよう…」
私はベッドの上に散らばって置かれる洋服を見下ろし唸る。
今日は、夏油さんとの約束のデートの日だ。
初めてのデート。乗り気ではないけれど、やっぱり私も女の子なので、どんな服にしようか悩んでしまっている。
……いや、だって…夏油さん、すごくかっこいいし…。
私のようなちんちくりんが隣に立ったらもう目も当てられないほど悲惨だよ…。
やっぱり断ろうかな…。
そう思ったものの、やはりそれはずるいだろうと諦めた。
……それに、あんなイケメンとデートなんて、きっとこれから先無いだろうし…。
別に、断じて、そんな理由ではないけども。
***
結局、時間が迫っていたので近くにあった服を着てしまった。
そんなに変な服ではないけれど、凄く可愛いという訳でもなく。
もう、絶望だった。
それでも遅刻する訳には行かないので、私は急いで待ち合わせ場所へ向かった。
すると、待ち合わせ場所に立っていたのはなんと夏油さん。
まだ時間の10分前にも関わらず、そこに居たのだ。
……いつから待ってたの?
私は恐る恐る夏油さんに近寄った。
すると、夏油さんは私に気付き、ふわりと微笑む。
__うわ、何その笑顔、かわいい。
「あの…おまたせしてすみません…」
「いや、私も今来たところだよ」
ぜっったい嘘だ。
でも、そういう気遣い出来るこの人は、きっととてもモテるだろう。
なおさら、なんで私を?と思った。
「___…A」
「何ですか…?」
「すごく、可愛い」
「!?」
「私の為にオシャレして来てくれたのかい?」
___だとしたら、凄く嬉しいな。
なんて、嬉しそうに笑うものだから、わたしは頷くしかなかった。
何、この人、何? 可愛いんですけど…。
私は不覚にもキュンと胸が高鳴った。
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雅(プロフ) - 終わりなの? (2022年5月16日 5時) (レス) id: 469411223c (このIDを非表示/違反報告)
トゥルカルシウム - 無理好き…… (2021年4月17日 15時) (レス) id: c8ad922516 (このIDを非表示/違反報告)
かばおくん - 私の性癖粉々にしてきてんじゃん(好き) (2021年4月10日 3時) (レス) id: fc5553c1dd (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - ハァァァァッッッッこれ絶対面白いやつやん!!!夏油さん格好良ぉ… (2021年4月6日 5時) (レス) id: 12f4ba9270 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年3月30日 21時) (レス) id: f345edd9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月28日 8時