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保健委員とヤクザ05 ページ5











「そんなに緊張する?」



「します…。夏油さん、すごくかっこいいですし、私、その…あまり慣れなくて」



「…へえ? 彼氏とか居たことない?」



「無いです、無いです! 初恋もまだです」




驚きますよね、高校生にもなって初恋もまだとか…とAは自嘲気味に笑う。
しかし、夏油は至って真面目な顔で否定した。




「いや? むしろ、嬉しいよ」



「う、うれしい…?」



「私がその"初めて"の相手になれるかもしれない」



「…ん?」



夏油の言葉に、少女は首を傾げた。
んんん?とさらに首を傾げる。




「何だか、それってまるで…夏油さんが、私に、夏油さんのことを好きになって欲しいと思ってるような…」



「うん、思ってるよ」



「…。……、………はっ!?」




首を傾げたまま、暫く固まったあと、ばっと顔を元に戻し、大声を上げたAに夏油はまた笑う。


しかし、当の本人は混乱した様子でわたわたと謎の動きをしている。




「どっ、どどどどどっ、どういう!? えっ、それってあの、あの、夏油さんが、私のことす___」



そう言おうとして、Aは言うことが出来なかった。
夏油が、彼女の唇に人差し指を当てたからだ。


少しだけ頬を染め、夏油を上目で見つめるA。


夏油は笑みを浮かべ、緩やかに首を振る。




「その言葉の続きは、私に言わせてくれないかい?」



「はひ…」



夏油の色気に当てられたように、拍子の抜けた返事をする少女。


夏油はその指でするりと少女の若い肌を撫で、そして囁いた。




「___あの日、君の笑顔に私は惚れたんだ。君しか居ないと思った。


好きだよ、A。



私の妻になってくれないかい?」




それはあまりにも突飛なその言葉に、Aはピシリと固まった。


そしてそれから、意識を取り戻したAは夏油に手を握られながら叫んだ。




「すみません! まだ女子高生です!!」



***
雨宮A
18歳高校三年生。
保健委員会委員長。医者の娘。
将来の夢も医師になること。
肝が据わっていて行動力のある少女。

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(プロフ) - 終わりなの? (2022年5月16日 5時) (レス) id: 469411223c (このIDを非表示/違反報告)
トゥルカルシウム - 無理好き…… (2021年4月17日 15時) (レス) id: c8ad922516 (このIDを非表示/違反報告)
かばおくん - 私の性癖粉々にしてきてんじゃん(好き) (2021年4月10日 3時) (レス) id: fc5553c1dd (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - ハァァァァッッッッこれ絶対面白いやつやん!!!夏油さん格好良ぉ… (2021年4月6日 5時) (レス) id: 12f4ba9270 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年3月30日 21時) (レス) id: f345edd9e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月28日 8時

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