前世が殺人鬼だったせいかまだ何もしてないのに疑われてる【名探偵コナン】

2-3 ページ7

「先生！！ 先生！ 大変です！！」



「ん？ 何かあったの？」



「とにかく来てください！！」



「え？」



血相を変えた看護師に連れられてある病室に入れば、そこには毛利探偵や死神くん、そして安室くんが居た。



あー、殺人だなこりゃ。




先生！ 早く！と看護師に急かされ、倒れている女性を診る。
そして僕は「ダメだね、もう亡くなられてる」と言えば、周りの女性3人が、そんな…と口々に呟いた。



白々しいな。どうせこの3人の中に、犯人がいるだろうに。



「現場は警察が来るまでこのままにしておこう。もう警察は呼んだかい？」



「僕が呼びました」



「ああ、安室くん。さっきぶりだね」



やだなあ全く。死神くん、そんなに僕を睨まないで欲しい。
今回だって僕は真っ白なのに…。



そして目暮警部と高木刑事が、やって来た。僕や毛利探偵を見て、またか…という表情を浮かべられたけど。



高木刑事には、「あ、榊さん、今回は第一発見者じゃなかったんですね！ 良かったです！」と爽やかな笑顔で言われてしまった。高木刑事に悪意がないのは分かってるんだけどね…。




「しかし…、病院で毒殺とはな」



「榊医師が駆けつけた時にはもう手遅れだったそうです」



「それで？ 亡くなられたのは…」



警部と高木刑事が話していると、死神君に白衣を引っ張られた。



「榊さんが診た時、何かおかしなところは無かったんだよね？」



「ん？ ああ、そうだね。特におかしい所はなかったよ」



「そっか！ ありがとう！！」




無邪気に振る舞うなあ。あれで中身高校生とか、正直キツそうだな。
僕だったら無理な気がする。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←2-2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す