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違うところと言えば、僕は必然的にそうなっている、というところかな。
まあどちらにせよ、僕、何もしてないし。
「僕の言い分分かってくれた?」
「うん…」
「正直勘弁して欲しいんだけどね。僕は医者で、ご遺体は見慣れているけど、この頻度で発見するのもなかなか心にくるものがあるよ…。正直、僕が助けられなかった命よりも多いよ」
「榊さん、スーパードクターですもんね!」
「ああ、蘭ちゃん」
「この前もテレビでやってましたよ! すごく難しい手術を成功させたって!」
「大袈裟なんだよね、メディアは…。そんなに難しいものでもなかったよ」
昔から手先が人並外れていたから、得意なだけだ。
うん、でもこうやって賞賛されるのは悪い気分はしない。
蘭ちゃん可愛いしね。
そんなことを思ってたら死神くんに睨まれた。何君、心読めるの?
まあだけど、死神くんも、確信はないはずだ。
僕の戸籍は至って普通。犯罪歴ももちろんない。そもそもしていないのだから、死神くんでも見つけることは出来ない。
つまり僕は真っ白。
いくら怪しいと思っても、それはあくまで彼の勘だ。
それに___
「江戸川君、まだ榊さんを疑ってるの? あの人、本当に何も無いわよ」
「灰原…けどな、」
「そうやって何でも疑ってかかるの、やめた方がいいわよ」
「………」
彼の仲間である灰原哀ちゃんは、僕の味方だから。
まあ当たり前だよね。黒の組織なんて入っても関わってもいないし、人を殺したのはあくまでも前世。
それに僕は以前彼女と歩美ちゃんを救ったこともあるし。
なんかごめんね、死神くん。君に恨みはないんだけど。
君は半分間違っていないよ。前世は殺人鬼だったからね。
だけど今の僕が何もしていない限り、君は僕に何も出来はしないんだよ。
まあ、今は、だけどね。
機会さえあれば、僕は喜んでこの手を真っ赤に染めるんだけど…。
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咲楽帝 - 最高 (2022年1月21日 19時) (レス) id: f31a757e38 (このIDを非表示/違反報告)
美紅 - 銀ちゃんたァ俺のことよさん» マジで分かります。ところで、名前のクセすごいですね (2021年7月19日 21時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
銀ちゃんたァ俺のことよ - ただただ面白いです。本当にガチで貴方のオリジナル小説を書籍で読みたい。 (2021年6月9日 18時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかずきん(プロフ) - また…!!また!!貴方様は神作をお作りになったのですか!!最高に面白いですよありがとうございます!! (2021年5月16日 0時) (レス) id: 0fcb647dca (このIDを非表示/違反報告)
黒月白蘭 - 神作者様に出会えてとっても幸せです…!めちゃくちゃ面白いです!この作品はもちろん他の作品も大好きです!続き楽しみにしてます! (2021年5月15日 17時) (レス) id: 6561cece79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:
作成日時:2021年5月6日 13時