目が覚めたら犬になってた【呪術廻戦】

目が覚めたら犬だった ページ1

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今朝、車に轢かれた。


今、目が覚めた。
雨に打たれてんな〜と思いながら、目を開けたら段ボールの中で。


段ボール？ どゆこと？ ホームレス？


と思ったら、やけに目線が低い。


ーーいや、どういうこと？

「わう？」


口に出してそう言おうとしたら、犬の声しか出なかった。


…犬の、声？

犬？


犬……？


犬！？！？！？



ーー待って待ってどういうことよ！？


「わう！？ わん！ きゃんきゃん！」



やべえ、犬語しか出て来ねえ。

……私はあの時死んで、犬に生まれ変わったってこと？



…マジ？


いやいや無い無い無い無い！！

有り得ない！！


うん、あれだ！ 車に轢かれた私を助けようとして、凄腕の闇医者が私を犬に改造したんだ！！


……。



いや、そっちの方が有り得ないな。



これは素直に認めた方がいいのかもしれない。
私は犬に生まれ変わった。


けど、けどさ。



「捨て犬はあんまりじゃない！？」


渾身の叫びも、あぉーーーんという遠吠えにしかならなかった。

犬…いぬ…どうせならお金持ちな家に生まれたかった…。
高級肉とか食いたかった…。


寒いし…寒いし！

なんでよりにもよって雨の日の捨て犬なんだよ！ 漫画か！！

実は優しいイケメンヤンキーが拾ってくれんのか！！


それはそれでオタクとしては美味しいけどな！！


私の人生…犬生？ 初っ端から詰んでない？


野良として生きてくの？ 生きてかねばならないの？ あんまりだよﾊﾟﾄﾗｯｼｭ…あ、私がﾊﾟﾄﾗｯｼｭポジか。


ああ…マジでこれから先どう生きていくんだよ…。


拾われるの待つしかないのかな？



願わくば金持ちの家にっ…！！



「あ？ 何コレ。…犬？」


そんなふうに願っていると、段ボールの前に黒い脚。

えっ、嘘嘘、もう拾ってくれる人来た！？


私は嬉嬉として上を見上げた。

そしてあんぐりと口を開けた。



「きったねえ犬だな。…けどまあ、連れてくか」



ねえ、神様。

確かに私はイケメンヤンキーと言いました。言いましたが。



＿＿＿五条悟というイケメンヤンキー連れてくるなんて聞いてない！！

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