忘れ物はなんですか？そんなものはないですよ(井上陽水) ページ7
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「…」
噴水の前に、私は立っていた。
本当にもう今すぐ帰りたい。帰ってアニメ観たい。
だけど、そうもいかないのだ。ああ、本当に、断れない私のバカ。
なんで、自ら首を絞めるようなことをするのだろうか。
この間の月曜日。一緒に五条悟と会って欲しいという凛ちゃんのお願いに、私は頷いてしまった。
五条曰く、会うのはいいが、それなら私も連れてきてくれないか。忘れていたものを返したいのだが、連絡先を知らないから困っている。
連れてきてくれないのならば、会わない。
ということだった。
馬鹿げていると思う。
どう考えても自分に好意があるだろう女の子にそんなこと言うか？ 普通。
2人きりがいいに決まってるのに、どうしてわざわざそんなことを？
恋愛をまるで知らない私でも、酷いということは分かる。
本当は断りたくて仕方なかったけど、凛ちゃんの顔に、
『てめぇなんかに付いて来て欲しくねーよ。けどそうしないと会ってもらえねーんだよ断るわけないよなぁ？』
と書かれていたので、その可愛らしさで社内の人気者の彼女を敵に回したくない私は、頷いてしまったのだ。
そして私、忘れ物なんて、したっけ。
「Aちゃん、すっごい早いね〜」
「ﾋｲｯ」
「いやそんな人を化け物か何かみたいな…」
突然後ろからイケボが聞こえてきた。
肩をいからせ、後ろを振り向けば、サングラスを掛けて、ラフな格好をした最強がそこに立っていた。
…やっぱりイケメンだよな。
いやいや、惑わされるな。
中身はきっとクズなんだ。うん。
「あの、忘れ物？ ありがとうございます。受け取ったら私もう帰るので、凛ちゃんとのデート、楽しんでください」
そもそもそのつもりだった。
服だって、シンプルなシャツにジーンズという女子力の欠けらも無い服装だ。
だが、目の前の男はさらりと爆弾発言をかました。
「え？ 忘れ物なんてないよ？」
「…はぁ？」
「Aちゃんとデートする為の口実だよ、そんなもん」
「はぁああ？」
おいおいどういうことだってばよ最強さん。
作者より【お知らせもあるから良ければ見てね！】→←ポツンと一軒家的な生活を送りたい
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5 - え、ここで、、おわり、、！？！？いつか続き書いてくださいね！？！？ (7月9日 16時) (
レス) @page15 id: e73ffa8a04 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 続き読みたいなぁ…（ とても面白かったです！！！ (2022年10月5日 20時) (レス) @page15 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 続きが気になる！楽しみにしてます！ (2021年10月19日 22時) (レス) @page15 id: f89089966a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - え？イケメェン。 (2021年5月11日 0時) (レス) id: 262b3e9786 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 山田○○ですって言ったところから、ん？って思ってたらまさかの山田妹だったwwとても面白いです！！ (2021年4月7日 14時) (レス) id: de8b53d880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨ノ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年3月20日 10時
