ポツンと一軒家的な生活を送りたい ページ6
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「えっ、あの後、五条悟帰ったの!?」
「そーなのよー! もう、狙ってのに…。てか何でフルネーム?」
「そうなんだ…」
月曜日。
一緒に合コンに参加した友人から、あの後のことを聞かされた。
どうやら、五条悟は私が帰ったすぐ後に店を出たらしい。
…何でだろう。
まさか、私が帰ったから? いやいや、さすがに自意識過剰だろう。
「まあでも、その反応なら、あんたお持ち帰りしたわけじゃなさそーね」
「は!? ないないないない!」
「ははっ! それもそうか、彼氏いない歴=年齢なAに、あのレベルのイケメンはキツいかー」
すごい邪険に扱ってたしね、と友人は笑う。
いや、全くもってその通りではあるけど何かムカつくな…?
しかしその苛立ちはぐっと抑える。
「結局、連絡先も交換できた人少なかったらしいし、あ、凛ちゃんはゲットしたらしいけど」
「そうなんだ。流石だな〜」
うん、うん、その調子だ凛ちゃん。
ほんとは苦手だけど、この時ばかりは手放しで褒めたい。
まあ、私は連絡先とか交換しなかったし、関わることは無いから、五条悟と彼女がどうなろうと、関係はないけれど。
ここが呪術廻戦の世界だって知ったら、何だかアレだな、ちょっとだけ怖いな。
いつか私も襲われてしまうかもしれない。
いっその事、すんごい辺境の地で暮らそうか…?
だって、命の危険が迫ってたら、呪霊見えちゃうんでしょ? 私、ホラー苦手なんだよね…。
呪霊とか、漫画とかアニメだったからまだ良かったものの、リアルで見たら多分気絶しちゃう。
……うん、やだな。ちょっと本格的に考えておこう。
家に帰ったら呪いが集まらなそうな土地でも探そうと決心し、私は仕事に戻った。
「Aちゃーん」
「ん? 何? 凛ちゃん」
キーボードを叩きながら、資料を作っていると、凛ちゃんが声を掛けてきた。
女の子らしい可愛い笑みを浮かべた凛ちゃんは、小さな手をぎゅっと握っている。
「お願いがあるの」
「何?」
「あのね、五条さんと今度会えることになったんだけど、Aちゃんも一緒に来てくれないかな?」
「……は?」
忘れ物はなんですか?そんなものはないですよ(井上陽水)→←登場人物
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5 - え、ここで、、おわり、、!?!?いつか続き書いてくださいね!?!? (7月9日 16時) (レス) @page15 id: e73ffa8a04 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 続き読みたいなぁ…( とても面白かったです!!! (2022年10月5日 20時) (レス) @page15 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 続きが気になる!楽しみにしてます! (2021年10月19日 22時) (レス) @page15 id: f89089966a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - え?イケメェン。 (2021年5月11日 0時) (レス) id: 262b3e9786 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 山田○○ですって言ったところから、ん?って思ってたらまさかの山田妹だったwwとても面白いです!! (2021年4月7日 14時) (レス) id: de8b53d880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月20日 10時