菊逢さんは幽霊隊士 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,590 hit

第2話初めての柱合会議ページ4

しばらくして。

産「A、出ておいで。」

私は表に出る。
すると、えっと…風柱？だっけ。傷だらけの男が道具箱みたいなのを刀で突き刺していた。
その光景を見た途端、私は反射で動いてしまった。風柱の背後に高速移動して、すぐさま背負い投げをする。反対側にいた水柱のところまで吹っ飛んだ。もちろん箱も受け止める。

『風柱様、鬼といえど勝手に突き刺すのは無礼だと思います。』
不「！痛ってぇ～⁉」

不死川視点

…は？どうなってんだァ？急にものすごい風が吹いて、その風に吹っ飛ばされたァ？柱の俺が？
恐る恐る元いたところを見ると、藤の家紋の家の女将サンみてェな女が、あの箱を抱えて立っていた。ドス黒い殺気を出している。

『申し遅れました。空きが出来てしまったら妖柱になる予定の、菊逢 Aと申します。』

…は？ほんっとーになんだこの女。只者じゃねェ。

A視点

あーあ。やらかしちゃった。よりにもよって、あの風柱を怒らせちゃった。

産「二人とも、一旦落ち着こう。それで、禰豆子を生かすか殺すかだけど…。」
煉・宇・不・伊・菊「「「「『直ちに斬首すべきかと。」」」」』
『お館様、人を喰っていなくても、これからも喰わない証拠はございません。もし仮に証拠があったとしても、禰豆子さんの鬼化が進んだ場合は何も保証できなくなります。限界まで妥協したとしても、厳重な監視の元に置いておく必要があります。』
不「コイツの言う通りですお館様。それでも納得していただけないのでしたら、俺が証明して見せますよ！鬼というものの醜さを！」

不死川さん、今の自分の顔分かってて鬼を醜い呼ばわりしてるのかな。
それにしても、家族っていうのは一番警戒しなきゃならないのになぁ。だって、友達や恋人、師弟とかと違って、偶然で結ばれただけの集まりじゃん。「家族だから大事なんじゃなくて、大事だから家族」っていう考え方が一番合理的じゃない？このさっきから必死に妹だからどうとか言ってる炭治郎って子、なんでそれが分からないかなぁ。