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久しぶりの報道フロアに戻れば、その珍しさからちらちらとこちらを見てくる視線を感じたものの、それだけだった。
普段からよくしていた、取材班のメンバーには1人だけ矢面に立たされたことを謝られたので、もうこれでいい。
私と一緒に仕事をしている人が理解してくれるなら、それでいいのだ。
報道部長も交えたミーティングで、話題に上がったのはMERのことだった。
「そういえば、今日MERの最終審査会があるって話。A知ってるか？」
「聞きましたけど、でもあれメディアは入れないんじゃないんですっけ」
「中には入れないが、外なら行けるだろ。MERに関するニュースは今どこもトップニュースになる。A、行ってきてくれないか」
「っ、いいんですか？」
「お前が1番顔見知りも多いだろう。他のやつが聞き出せないことも聞き出せるかもしれん」
「喜んで！」
私は見知った取材班のメンバーと、準備をして厚労省へと向かう。近くに車を止めたまま、中の様子を伺っていた。
「MERが出来てすぐのころもこんなことがあったな」
「そういえばそうだったね。慌ててMERのメンバーが飛び出てきて……あ」
「A？」
私は車のドアを開けると、走っていた尚へ手を振る。気づいた尚はすぐさまこちらへやってきた。
脱いだジャケットとネクタイを持って必死になっているその姿は、医師としての尚だ。
「今日は内勤じゃ」
「状況が変わったの」
「…すみません、乗せてもらえませんか？場所は世田谷区若林7丁目。すでにMERが出動している現場です」
「向かっている間に最終審査会の取材をさせて貰えるなら」
「…いいでしょう」
「じゃあ交渉成立ってことで」
運転席に乗ってるカメラマンと目を合わせた。その隣では、現場に向かうことを報道部長へ話を通している仲間もいる。
「乗って、尚！」
命を救いに走る尚のために、今も最前線で頑張っているMERのために。
私はその人たちを全力で支援する。
「…これは……」
今まで取材していたものと比べものにならないぐらいの規模の事故だ。
「ありがとう、Aも気をつけて」
「尚もね、怪我しないで」
「わかってる」
「…いってらしゃい」
「行ってきます」
私の肩に一度手を置いた尚は、そのまま数度撫でて、あっという間に現場へと走っていった。
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みずたま(プロフ) - りゅうかさん» コメントありがとうございます。月島さんたちに助けられるお話ってどんな感じになるんだろう…って考えてました。音羽先生が出る幕あるのかな…考えてみます！ (2021年9月23日 9時) (
レス) id: f07c1a6963 (このIDを非表示/違反報告)
みずたま(プロフ) - すずもりさん» レス遅くなりましてすみません！なかなか難しい月島さんとの絡みですが、月島さんも自分の信念を持ってお仕事しているところが書けたらなあと思って書きました。お読みいただきありがとうございました！ (2021年9月23日 9時) (レス) id: f07c1a6963 (このIDを非表示/違反報告)
りゅうか - 初コメ(？)失礼します🙌🙌夢主ちゃんが月島刑事達に助けられる話を読んでみたいです、、！急なリクエストすみません🙇♀️陰ながら応援させていただいてます！ (2021年9月21日 23時) (レス) id: 245bf84ae7 (このIDを非表示/違反報告)
すずもり(プロフ) - みずたまさん!!リクエストに答えてくれてありがとうございました!!月島さんの人間味っていうのかな？←語彙力なくてすみません(笑)国民を大事におもってるシーンがみれてよかったです!!あらためてありがとうございました♪ (2021年9月18日 19時) (レス) id: 850617dc48 (このIDを非表示/違反報告)
みずたま(プロフ) - かかしさん» 初めまして！コメントありがとうございます。私も音羽先生大好きなのできゅんきゅんしてもらえるのとっても嬉しいですー！これからもお読みいただけると嬉しいです！ (2021年9月18日 18時) (レス) id: 38cf2160fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずたま | 作成日時：2021年9月16日 11時
