君は、恋人ちゃん。 (ページ40)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:44,218 hit

40 ページ40

パッパラパー男子会なだけあってなかなか尽きない話題にみんなが盛り上がってる間もちょっとAが気になっちゃって何度も時計を見てたらついに謙ちゃんが「帰ってあげたら？」と笑うから、「そうしようかな」と思って頷く。

謙「どうせAに会いたいんでしょ」

美「まぁね」

翔「じゃあ、俺らも帰るか」

佑「一応明日仕事だしな」

健「そうだね」

風「じゃあ、お開きってことで」

謙「解散～」

樹「また飲もうね！(笑)」

そうやってみんなが各々立ち上がってお会計を済ませてハウスの男4人と一緒にタルーレを出れば「もうすぐみんなバラバラになっちゃうな～」って少しだけ寂しい気持ちで家までの道を歩く。

俺以外は1階の住民だから、「じゃあおやすみ～」て各々が部屋に帰っていくのを見届け俺は冷蔵庫から出した水を飲んでから2階に上がるとAの部屋を見つめて「もうさすがに夢の中だよな」と思いながら部屋に戻った。

・・・あぁ、本当だったら今日も一緒に寝るところだったと思うんだけど。まぁ、まだ明日もあるか。お風呂に入るために部屋着を出して部屋から出るとそのタイミングで前の扉が開くから思わず立ち尽くすとAは「みゅうさん、おかえり」と笑った。

美「ただいま。・・・寝るんじゃなかったの？(笑)」

「うーん、そのはずだったんだけど」

みゅうさんの声聞いたら寝れなくなっちゃった、と照れた顔を見つめてとんだ確信犯だな。と思って「俺の部屋で待ってな」と口にすれば彼女は嬉しそうに頷いて「枕、持ってく・・・」とはにかんだ。

・・・俺の声聞いて寝れないとか、マジで可愛すぎるんですけど？

表情に出さないようにはしているけど、さっきから鼓動が早くなってるのは否めない。この後の事態に備えていろいろ仕込んでおいて良かった、と思いながら鏡を見ると自分がここ最近で一番いい顔をしてて自分に笑いたくなった。

部屋に戻るとAは俺が捨てようとして積み上げてた服の山を見ていて「みゅうさん、これ捨てちゃうの？」と俺に目を向けるから「そうだよ」と頷くと数回頷いた後に「・・・私が貰っちゃだめ？」と首を傾げた。

美「え？」

「これとかすごく可愛いから」

美「Aには大きいでしょ？」

「・・・そうだけど、」

みゅうさんの服、欲しいなぁ・て可愛く言うから「好きなの持ってっていいよ」と口にすれば彼女は嬉しそうに俺を見つめて「ありがとう」と笑った。