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そのあと、することが無くなった俺は部屋に戻ってタブレットでデザインごとなんかしてたらあっという間に夜になってしまって、「そういや昼も食べてなかったな」と思いながら大我に連絡してタルーレに行くことにした。
当然のごとくバーに向かうと、大我が「よっ」と微笑む。
美「腹減った」
大「何にする?」
美「なんでもいいからガッツリ食べたい」
大「わかった」
美「そしたらいつもみたいにテキーラサイダー割りで」
大「了解」
そう口にした大我は「樹、下にみゅーと来た。なんでもいいから食べるもん持ってきて」と樹に電話を繋ぐと「北斗ー、美勇人に飯!」とこっちにまで聞こえるくらいの声量でそう叫ぶから思わず笑みを零した。
樹「お前最近よく来るな」
大「暇だから」
美「まぁね」
来月から忙しくなりそうだから今のうちにね、と樹が持ってきた飯を食べながらそんなことを話す。
大「お前、シェアハウス出たらねーちゃん家?」
美「うん」
樹「へぇ」
美「職場から近いんだよ」
そうなんだ〜と頷く樹の首元で揺れるネックレスが土星で、「もしかして彼女とオソロ?」と問いかけたら「え、わかった?」とはにかんだ。
大「オソロとかマジムカつくんですけど」
美「ふふ、オソロいいよね」
樹「お前彼女居ないけど」
美「・・・(笑)」
樹「え?」
意味深に微笑んだ俺に樹が目をぱっちり開けて「え!え!マジで!?Aちゃん!?」とテンションが上がったように問いかけてきたタイミングで北斗が降りてきて、「あら、みゅうさんじゃないの」と俺の顔を見てニヤッと笑った。
大「ねぇ、マジでAちゃんと付き合ったわけ?」
美「・・・うん。昨日正式に告白されました。もう俺の恋人ちゃんなのでちょっかい出さないように」
樹「うわ〜、お前良かったな!やっとかよ!」
そう言って俺の肩をバシバシ叩いてくる樹に笑うと北斗が「どうりで、みゅうさん今日機嫌いいんだな」と茶化してくるから「みゅうさん呼びやめろ(笑)」と笑うと、「Aちゃんの彼氏大変そうだけど、良かったね・・・みゅうさん!」と俺の背中を叩いて「じゃ、お疲れした〜!」と北斗は階段を駆け上がった。
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作者名:愛美 | 作成日時:2020年9月20日 2時