君は、恋人ちゃん。 (ページ15)

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嘘だろ、こんな顔も出来んの？

すげー・・・ドキッとした。

美「っ、それ反則だから」

「あ、ちょっとっ」

美「もう無理、マジで寝かせないかも」

「もう(笑)・・・優しくしてね？」

美「自信ない」

「ねぇ(笑)」

クスクス笑う彼女をまた組み敷いて手首を顔の横に押し付けると俺はありったけの愛を彼女にぶつけるように激しく唇を奪い「今度は覚悟してね？」と微笑めばAは俺だけを映してくれるキラキラな瞳を俺に向けて可愛く頷いたあと、「みゅうさんも覚悟してね？」と意味深に笑った。

年下のくせに、くそほど可愛いくせに、やることは一丁前に女性のそれで、ちょっと悔しくなったけど・・・可愛いの先の大人っぽくて女性的な部分にどんどん嵌っていきそうなのも否めない。する前はあんなにガチガチに緊張してたのに、なんなの。

「・・・美勇人？」

美「っ、」

初めてそう呼ばれて思わず動きを止めてしまうくらい胸が反応する。

やっぱり君は俺を困らせる、悪い子だ。

悪い子の、恋人ちゃん。

でも、そうやってずっと俺の名前を呼んでいてよ。

愛おしそうに俺を見つめて額に汗を浮かべながら俺の名前を呼ぶ彼女。

そんな彼女の姿に、俺はまた・・・恋をするんだ。