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彼女の顔を支えたまま腰を抱くとAの腕が俺の背中に回って、俺のシャツをぎゅっと掴むのさえすごく愛おしくて。苦しいぐらいのキスに必死に応えてくれる彼女に愛を感じる。

顔を離すとAの濡れた瞳が俺を映す。これからもそうやって、俺だけを見ててよ。俺のことが「好き」って顔で。その熱い視線に負けないくらいの視線を返し、彼女の濡れた唇を撫でた。


「っ、・・・みゅうさん」

美「ん?」

「好きです」

美「ふふっ」


真っ直ぐに想いを伝えてくる彼女が愛おしくて今度は大事にゆっくり抱きしめて、「俺の方が好きだな」と対抗すると彼女は俺の腕の中で嬉しそうに頬を緩ませた。



美「これからよろしくね、恋人ちゃん」

「うんっ」



そう口にするとAは出会った頃から変わらないくそほど可愛い笑顔で大きく頷いては「今日はずっとみゅうさんと一緒にいる」とまた俺の胸の中に突進してくるから、わかってないなぁこの子はと思いながら、「今夜こそ、寝かせないけどいい?」と囁けば途端にハッとして俺の顔を凝視する。


・・・俺は本気だけど?


美「俺の部屋、おいで」


そういうとさっきまで俺の腰に回してた腕を外して急に困って焦ったような顔をしたと思ったら「・・・お風呂入ってくるっ!」とキスの最中に落としてしまったパセリを拾って風呂場に向かったと思ったらトコトコ戻ってきて俺の顔を見て「・・・っ!」と真っ赤な顔で自分の部屋に入った。



美「なんなの(笑)」



慌てるけど、する気はあるんだな(笑)

いつもと違う様子のパジャマを見つめてガチガチになって俺の部屋で待ってると思うと可愛くて仕方なかった。・・・別に、今日は一緒にいるだけでもいいんだよ。

もちろん、大事にしたいし。

だけど、今までめっちゃ我慢してたのもあるから。この前は一人前に誘惑してきたお返しもしたいし・・・Aに俺がどれだけ好きなのか、知ってほしい気持ちもある。覚悟しておけよ、って感じ。

部屋に戻ると彼女は俺の上半身を目にした瞬間にバッと背中を向けて、焦っている様子が背中で伝わってくるから笑みを零す。

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設定タグ:森田美勇人 , 7ORDER , 愛美   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:愛美 | 作成日時:2020年9月20日 2時

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