君は、恋人ちゃん。 (ページ2)

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美「・・・、」

顕「告白された？(笑)」

ダイレクトに訊いてくる顕嵐に嫌な顔を向けると、「まだなんだ(笑)」とケラケラ笑うと心底可笑しそうに俺を見つめて、「俺が言った通りにならないといいね？」と目を向けてきた。

美「・・・。」

怜「ねぇ、美勇人くん」

美「なに」

今度はながつが俺に顔を向けニヤニヤ笑うと、「Aに好きって言われた？」と問いかけてきた。

顕「(笑)」

美「・・・答えなきゃダメ？」

怜「てことは言われてたってことなのね」

ながつはくくっと笑って、「最近のAは目から美勇人くん好き光線が出てるよね？」と顕嵐に目を向けると顕嵐は「確かに」と口角を上げた。

美「・・・、」

怜「だから大丈夫だと思うよ！」

顕「早く告白されるといいね？」

二人はそれだけ言うと自分の部屋に帰っていくから、廊下に残された俺は「なんで年下にこんな応援されなきゃいけないわけ、」と思いながらため息を吐いて自分も部屋に戻った。

でも・・・確かに。最近は俺と一緒に居てくれることがめちゃくちゃ多くなって、家にいる時は自然と一緒に過ごすし、「みゅうさんのこと大好きだよ」とも言われたけど。

美「ここに居れるうちに付き合えんのかな」

そう口にしたら少し不安になった。だって、あと１週間くらいしたらもう一緒には暮らせないし今のようにずっとべったり一緒にいる時間も無くなるわけで。「会う約束」をしないと会えない状況になってしまうし、俺だって彼女だって個々の仕事や学校があるのだから、一緒に居る時間は大幅に減ってしまう。

そうしたら、Aの気も変わっちゃうことだって・・・無くは、無い。いや、でも「好き」って言われたし。ここで暮らせなくなっても「みゅうさんに会いたい」って言ってくれたし・・・。それを信じることしか出来ないけど。

美「早く俺のもんになってくんねーかな」

一緒に寝たりとか、まぁしたけど、こっちは無防備な寝顔と柔らかい身体に理性の方が吹っ飛びそうなんだわ。最近、お風呂上がりの顔とか見てしまうともうアウトな気がして中々夜に長々と話したりは出来ないんだけど。

美「・・・俺ばっか、好きじゃん」

今もタルーレでせっせとバイトしてる俺の好きな子を考えながらそう口にすると、なんだか俺ばかり夢中で悲しくなった。Aがすごく、恋しい。