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「うわぁ、キレイ…私にはもったいないよ…」
カクテルを見つめながら言った。
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亮「何言うてんの。Aに似合うと思ったから連れてきたのに。しかもこれ一杯150円やで(笑)」
「ええ?安っ!のに美味しい!」
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カクテルは度が強いようで。
少し頭がぐらぐらする。
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亮「マスター、今日も車置いていっていい?」
マスター「いいよ」
「ほんとだ、亮ちゃん運転出来ないじゃん」
亮「そっ、だからいっつも駐車場に置かせてもらってるねん」
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亮ちゃんと他愛ない話をして私達が店を出る頃には 12時を回っていった。
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店を出てすぐ、亮ちゃんに腕を引かれた。
亮ちゃんの体に包まれて心拍数は上がるばかり。
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亮「俺ん家泊まっていかん…?」
「え…?」
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亮ちゃんは 私の前に立ってお酒のせいで少し赤い顔で
亮「Aの事…好きやねん」
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びっくりして 何言ってんの、と言おうとしてやめた。
亮ちゃんは冗談なんかでそんな事言わない。そう分かっているから。
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「あの…ね?私…まだ分かんないの…」
ゆっくり話し始めると亮ちゃんは頷いた。
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「亮ちゃんの事、もちろん好きだよ?でもそれは多分…多分だけど、男性としてじゃないんだ…」
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作者名:ちゃむ | 作成日時:2016年12月17日 10時