perfect prince (ページ10)

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話はこうだった。

5人は、国で大層大事にされてきて、もう爽やかで完璧な王子様というレッテルが貼られ、
婚約者や側室に素を見せると、こんなの私が望む○○くんじゃないっっ!といって軽いヒステリックを起こすことが多々あったという。

国王陛下にも猫を被り続けているが、もう婚約しないと未来の国に関わるということ。

その時、ちょうど私の名が広まった頃で、え、この子ならいけんじゃね?みたいなノリで私に縁談を持ち込んだそう。

従者に頼み、私のことを徹底的に調べ、私が縁談を断れないということも承知しているそう。
なら早めに婚約してほしいものだ。

だが、私、“神からの贈り物”との婚約を狙っている輩は多いそうで。
私“から”5人“に”婚約を持ち込む形じゃないと面倒なことになると言われた。

5人の利点は、
面倒くさくない女と簡単に婚約できること。

私は“神からの贈り物”というだけあって私にはそれなりのことはこなせる。
便利な女をそばにおけること。

私の利点は、
お祖父様と仲の良い国と交流、いや、婚約できること。

そして、婚約した際には5人の国に嫁ぐ。
ということで、街の人の目につかない。
そう、自由が手に入るということ。

どちらかと言うと契約に近い感じだ。