perfect prince (ページ14)

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もう無理じゃん。といった弱音を吐かぬよう口をキツく結んだ。

『他の3人の方々とはあまり面識もないし、まだ行動に移すのは早いかと』

「そうなんだ。､､､､はい。ゴール!」

「はぁ!!??」

『私も』

「なんで!?なんで俺の番飛ばしてんの!!?」

笑い出す2人を見て、私も段々と口角が上がってきた。
笑い声をこぼしたときには、もう2人の笑い声は止んでいた。

「もっかい!」

『???』

「もう一回笑って!!」

『はい。』

ニコリと笑ってみると、違うなぁ､､､､。と微妙な反応をする2人。

笑ってと言われて自然な笑みが出てくる人なんてごく一部のプロだけだ。

「笑ったほうがいいじゃん。笑っとけば?」

『わかったわ。』

「あーー。違う。あの、あれよ。人工的っていうか、そっちじゃなくて、」

「自然に笑ってたほうがいいってこと!クロエさん、笑顔が素敵だったから」

『ありがとう。』

社交辞令のような会話を交わす。

もっと愛想よく、媚を売ったほうが良いのだろうか。でも、きっと惨めな思いをして終わる。
そういう人を、これでもかというほど見てきた。