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辰くんの病室に戻ると
舘さんだけじゃなくて ラウのところにいた
翔太くんとめめもいた。
深澤「A…！」
「ほら。すぐ戻ってくるって言ったでしょ？」
なんて言うと 強ばっていた表情が
緩んだ気がした。
数時間 メンバーで他愛のない話をする。
でも佐久間くんは顔を出さなくて
そろそろ夕方になってきて帰る話題になってくる。
辰くんの退行気味な雰囲気は 話してる間に
消えていって 帰る頃にはいつもの最年長ふっかさん だった。
「じゃあ俺帰りm」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
俺が帰ろうと 足をドアの方に向けた瞬間
開いたドア。
入ってきたのは 看護師さんだった。
看「あの、八葉さん。外に小さな女の子がずっといて…迷子かと思って声掛けたら八葉さんを探してて」
少し焦ったような表情でそんなことを言う看護師さん。
小さな女の子が俺を…？
ファンの子かな…
普通に道を歩いてたから 着いてきちゃったのだろうか。
「今行きますっ」
舘「俺も行くよ」
考えても、わからないから
俺は舘さんと一緒に看護師さんに教えてもらった
入口付近のベンチに向かう。
すると そこには俺の知ってる女の子。
「遥永ちゃんっ！？」
遥「Aくん、！」
俺と舘さんはすぐに遥永ちゃんの元へ駆け寄って
しゃがみこむ。
「どうしたの？！どうしてここに？」
遥永「Aくんがお家まで来た時！お話したいことがあってついていったんだけど 途中で走っちゃうから頑張って追いかけたの。ここに入ったのは分かったんだけど どこいったか分からなくなっちゃって…」
あの時 誰かが着いてきてる気配がしたのは
遥永ちゃんだったのか……
悪いことした……
「遥永ちゃん、ごめん、」
俺が謝ると ？ を浮かべる遥永ちゃん。
「それで？お話したいことってなに？」
遥永「あのね、お母さんとお父さんが元気ないの」
「村田さんたちが？」
遥永「最近、Aくんたち テレビ出てないでしょ？だからだと思うの！」
活動休止のことを言ってるのだろうか。
村田さんには 活動休止をする前夜に
発作を起こしたまま
その理由を言わなかったから 余計心配してるんだろう。
「ごめんね？それは俺の不注意だ。送るからお家帰ろっか」
栞さんにさっき交換した連絡先に連絡を入れると
泣いていたのか少し震えた 安心したような声が聞こえた。
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RIN29111397(プロフ) - このお話大好きなので頑張ってください (2020年5月16日 12時) (
レス) id: 07a6ed2f8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧 | 作成日時：2020年5月15日 11時
