SnowManの疫病神。【男主】 #5 (ページ31)

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深澤side

ラウールがやっと
目を覚ましてくれた。

ラウールが言うには声は全部聞こえてたけど
動くことが出来なかったらしい。

だからよくラウールの病室で話してたりした俺らは
Aのことやこれからの事を
説明しなくても全部わかっていた。

久しぶりのラウールと
みんなで他愛のない話をする。

何日も、何日も
Aの病室で毎日集合した。

康二「久しぶり！！！」

ガラッと勢いよく空いたドアから

康二が入ってきた。

格好は結構なラフで
大きめのリュックを背負っていたから
多分直接来てくれたんだろう。

康二「ラウール、良かったぁ、、阿部ちゃんも佐久間くんもふっかさんも！」

康二が帰る頃にはラウールは車椅子だがA以外の全員が元気に戻っていたから

康二は久しぶりに優しい表情をした。

康二「A、まだ起きへん？」

でもすぐに不安そうな表情に戻り
眉尻を下げる。

目黒「起きないよ」

照「…そんな考え込むなって。」

舘「少し休めば？」

阿部「疲れは禁物だよ」

そんなみんなの言葉に

康二は苦しそうな笑顔を向けた。

康二「阿部ちゃんには言われたくないで？笑」

なんて頑張って明るく振る舞うから
俺たちは康二に罪悪感を覚えた。

康二「何やその顔！笑元気だしいよ！」

佐久間「…ずっと気を遣わせてたよなって思って」

康二「えぇ？」

深澤「辛かったのに俺達に気をつかって言えなかったんだろ、、？」

翔太「俺たち相手に何も我慢なんてしなくていいんだよ。」

目黒「康二、無理して笑うのは康二らしくない」

みんなで康二を見つめると

康二は少し力なく笑って、

涙を流した。

康二「ありがとぉ、でも、ほんまもう大丈夫やで。…これからは気を付けるな？」

そう言って泣きだした康二を
照が支えて、
みんなで康二の周りを囲んで笑った。

.

.

康二も帰ってきて 1週間。

もうAが意識不明の重体になってから

２週間が経とうとしてる。

それでも全く

起きる気配のないAと

Aに繋がっている外れようとしない機器。

いつ、目が覚めるんだろうか。

早く SnowManとして曲を披露したいな。

10人全員が揃った状態で。