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亮くんと一緒に作った、ちょっとでこぼこしたハンバーグは
一人で作って食べるより美味しくて
一つ一つが特別になる。
「Aもう始まるよー。」
今日は、一緒に映画をみる約束をしてて。
「もう行く！」
お皿を洗って、コーヒーをふたつ。
亮くんは青いマグカップで、わたしは赤。
少し前に雑貨屋さんに行った時、見つけて
亮くん用にと、思わず買ってしまったもの。
亮くんは一緒にいないときでも、幸せをくれるんだなって、感じた日。
「ほら、ここおいで。」
隣をぽんぽんして、ここ来てって。きゅん。
「亮くん、この間みたいに寝ちゃわないでね。」
ふたりで映画を観るのも、初めてではなくて
ソファーにもたれながら観るんだけど
終盤のいいところって時に、うとうとしちゃう彼。
「寝てたらほっぺつねって起こして。」
「そんなことじゃ起きないでしょ？」
「今日は頑張るから！」
「前もそれ聞いたなぁ。」
何気ない会話にも、全力で幸せを感じるわたし。
右隣に感じる亮くんの温もりに安心して
お腹いっぱいになったのもあり
今日はわたしの方がうとうとしちゃいそう。
「A、ほら、」
「…ありがと。」
わたしの肩に、亮くんが腕を回して
亮くんの肩に、そっと頭をおいて。
この姿勢も、当たり前になりつつあって。嬉しい。
ふわふわの毛布にふたりで包まって
あつあつのコーヒーを飲みながら、大好きな映画をみる時間。
こんな風に、ずっと一緒にいられたらいいな、って
すっかり覚えてしまった亮くんの匂いに
また少し、どきどきした。
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作者名：憂 | 作成日時：2018年12月9日 23時
