一緒にいるだけで。1 ページ11
.
想いが通じあって、恋人同士になれたわたし達。
用事がなくても、lineしたり、電話したり、
亮くんから「会いたい」と言ってくれたり、
こんなに幸せでいいのかな、なんて思ってしまうくらい。
「Aー、これどうしたらいいのー。」
どんどん人気になって、忙しくなっていく亮くん。
それでも、たまのお休みも一緒にいてくれる。
嬉しさ半分と、
ちゃんと体を休めてほしい気持ち半分。
「これは、もう少し待って、焼き色がついたらひっくり返してね。」
ふたりで夜ご飯を作るのも、もう3回めくらい。
毎回手伝ってくれる亮くんの隣で
新婚さんみたいだなって、ふわふわした気持ちでいるのは
わたしだけの秘密。
フライ返しを片手に、じっとハンバーグを見つめる彼は
なんだか可愛い。
思わず小さく笑うと、
「A？」
「ん？…幸せだなって」
一緒に過ごせる時間は、決して長くはないけど
亮くんがくれる幸せは
温かくて、それでいて学生時代に戻ったみたいにドキドキして
「うん。俺もしあわせ。」
同じ言葉を返しながら、優しく抱きしめてくれる彼を、今日もまた好きと思う。
「Aと一緒にいるだけで、本当に、」
「まって亮くんっ、焦げちゃうっ」
「わ、っやべ、」
特別なことなんて、なくていい。
わたしも、亮くんと一緒にいられるだけで
幸せです。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：憂 | 作成日時：2018年12月9日 23時
