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ぎゅっと毛布を握りしめながら椿さんの話を静かに聞く。
「さっきAが僕のことを好きって言ってくれたこと凄く嬉しかったんだ」
『...はい』
「Aはどんな困難に巻き込まれても僕の傍にいたい。そう言ってくれた。
...本当にそれでいいの?後悔してない?」
『後悔なんてしてないです。巻き込まれてもそれは自分の責任です。』
「......もしかしたら君を傷つけちゃうかもしれない」
『承知の上ですよ』
「僕は吸血鬼で君は人間。それでも僕のことを想ってくれるのかい?」
『好きになってしまったものはしょうがないです。吸血鬼と人間だから、とか関係ないと思うんです...ただ私は椿さんの隣にいたい。それだけの理由じゃ駄目ですか...?』
「ッ僕は君を離したくない」
『それは私にとって嬉しいことですよ。私も椿さんから離れたくなんてないですから...ずっと貴方の隣にいさせてください。』
「...うん、勿論だよ。僕もAのことが好きだよ...」
ぎゅっと抱きしめられる。
私も椿さんの背中に腕を回した。
椿さんの心臓の音が聞こえてくる。吸血鬼でもやっぱり生きているんだな...あたたかい。
そして周りの視線に気づく。
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伊奈世 - 凄くいい話だー!! 他のお話も見てみようかな? (2018年10月10日 18時) (レス) id: 866dcf4e71 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - 面白かったです!!もし良ければ続編をよみたいです…( (2016年11月6日 21時) (レス) id: 39bc972b6e (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - まるりさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!続編は今どうしようか考えているところです(^-^)次作も読んでくれているなんて凄く嬉しいです;;ありがとうございます! (2016年10月12日 23時) (レス) id: f03907babf (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - 夏樹まいさん» ありがとうございます!次作の方も頑張って更新したいと思いますヽ(;▽;)ノ (2016年10月12日 23時) (レス) id: f03907babf (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - ^−^さん» 読んでくれてありがとうございました! (2016年10月12日 23時) (レス) id: f03907babf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉 | 作成日時:2016年9月18日 22時