Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ10)

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ハ「こいつの名前はロウル。スネイプがダンブルドアを殺した時にもいた」

ﾛﾝ「こっちはドロホフだ。おたずね者のポスターで見た。…お前達をそうしてやろう…僕達を殺す気だったろ?」

と少し声のトーンを下げて言った

ハ「殺せば僕達がいたとバレる」

ﾊｰ「ロン…」

ﾛﾝ「マッドアイの敵だったら?許せるのか?!」

ハ「記憶を消すだけにしよう」

ﾛﾝ「君がボスだ」

ハリーの言葉にロンは素直に引き下がった

ロンはハーマイオニーの頬についた小さな傷にそっと触れると私に視線を移した

ﾛﾝ「A、呪文得意だろ」

私は2人の様子に小さく笑みをこぼし、床に倒れている男の元へゆっくりと歩み寄った

杖を向けて呪文を唱える

『オブリビエイト(忘れよ)』

私は男2人の記憶を消した

ハ「なぜ居場所を知られたんだろう」

場所を移動するため街中を歩いていた

ﾊｰ「貴方、まだ"におい"をつけてるんじゃない?」

ﾛﾝ「"におい"の呪文は17歳で破れるはずだ」

ロンの言う通りハリーは17歳を迎えたので消えているはずだが居場所を知られてしまった

何故かと考えていると突然ハーマイオニーが声をあげた

ﾛﾝ「何!?」

『…どうしたの?』

ﾊｰ「ハリーの誕生日をお祝いしてないわ!」

その言葉に私は記憶を遡った

ﾊｰ「Aとジニーとケーキを用意したの!結婚式の最後に出そうと…」

ハ「あ…ねぇ…。気持ちは嬉しいけど、僕達たった今デス・イーター2人に殺されかけたとこだよ…?」

ﾊｰ「そうね…全体を見なきゃ」

『とにかく安全なところに隠れましょう』

そこで私たちはブラック邸へと向かった

シリウスが亡くなった後、騎士団の拠点を変えていたので訪れるのはそれ以来だった

この家が安全かどうか分からないため、扉を恐る恐る開けて中に入る

灯りが点き、警戒しながら中の様子をうかがっていると、細い廊下から砂埃のような粒子が舞い上がった

それは徐々にダンブルドアの姿に形成され、勢いよくこちらに迫ってくると煙のように消えた

ﾛﾝ「ダンブルドアの幽霊!?」

ﾊｰ「多分マッドアイのアイデアよ。スネイプが探りに来た時に備えて…」

私は1歩前に出て杖を向けた

『ホメナム・レベリオ(人現れよ)』

しかし呪文を唱えても何も起こらなかった

『誰もいないわ』

ひとまず人がいないことを確認したので今夜はここで体を休めることにした