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その後、ドレスに着替えたり色々と準備をしているうちに夜を迎えた
会場にはビルとフラーの結婚を祝福するために大勢が集まり、食事や会話を楽しんでいた
私は2人の幸せそうな姿を見て少し羨ましかった
ドラコの傍に居られない今の私にとっては、あまりにも眩しくてつい目を逸らしたくなった
ﾙｰﾅ「はい、A」
するとルーナが声をかけてきた
ﾙｰﾅ「考え事の邪魔しちゃった?瞳の中で考え事が萎んでるもん」
『そんな事ないわ、ルーナ。元気?』
ﾙｰﾅ「元気だよ。ついさっき庭小人に噛まれちゃった」
と指を気にする様子で見つめているとルーナと同じ髪色をした男性が「庭小人の唾液は役に立つ」と言いながらルーナの元へ寄り添った
ｾﾞﾉ「ゼノフィリウスです。丘の向こうに住んでいます」
ルーナの父は私に向き合うと手を差し出し握手を求められたのでその手を握る
『A・ミカエルと申します。よろしくお願いいたします』
笑みを浮かべながら名を名乗ると、そっと近づき周りに聞こえないように声を潜めた
ｾﾞﾉ「ご存知でしょうが、私の新聞"ザ・クィブラー"は日和見の日刊預言者新聞などとは違って常にダンブルドアの味方でしたし、常に貴女方の味方だ」
私はゼノフィリウスが首から下げているネックレスから上に視線を移した
『ありがとうございます』
ダンブルドア亡き今、彼を批判する記事が広まっており、励ましの言葉をかけてくれた事が素直に嬉しかった
ﾙｰﾅ「パパ、行こう?Aは今話す気分じゃないんだもん。優しいから言わないけど」
そう言ってルーナはゼノフィリウスを連れて立ち去った
しばらくすると突然会場の中心に青い光が現れた
どよめきが起こり不穏な空気が流れる中、全員がそれに注目していると声が聞こえた
"魔法省は陥落した。魔法大臣は死んだ。奴らが来る。近づいてる…近づいてる…"
これはパトローナスで危険を知らせてくれたのだと分かった
光が消えると混乱したように悲鳴が上がるのと同時にデス・イーターが襲撃してきた
呪文が飛び交う中、私は人とぶつかりながら急いでハリー達を探した
ハーマイオニーとロンを見つけて駆け寄ると私に気づいたハーマイオニーが私を抱き締めるように引き寄せた
ハリーも見つけ腕を伸ばして手を握るとハーマイオニーは"姿くらまし"をした
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月23日 15時
