Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ6)

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移動したあの夜から隠れ穴でしばらく過ごしていた

今日はビルとフラーの結婚式が開かれる

外ではパーティーの準備が着々と進んでいた

テントの設営が終わる頃、魔法大臣のルーファス・スクリムジョールが隠れ穴にやってきた

ハ「どういうご用ですか、大臣」

ｽｸ「その答えは君も承知ではないかな、Mr.ポッター」

私はハリー、ロン、ハーマイオニーと共に長机を挟み、大臣と向かい合う形でソファーに腰掛けた

大臣は鞄から包を取り出すと机上に置いた

ハ「…なんです?」

すると今度は鞄から便箋を取り出すと、宙に浮かせて広げた

ｽｸ「"ここに書き残すのは、我アルバス・パーシバル・ウルフリック・ダンブルドアの遺言書である"」

と静かに内容を読み上げた

その言葉通り、その便箋はダンブルドアの遺言書のようで、私たちは真剣な面持ちで言葉に耳を傾けていた

ｽｸ「"まず、ロナウド・ビリウス・ウィーズリーに「灯消しライター」を寄贈する。わし自身の設計である。これがどのような闇の中にあっても、彼に光を与えんことを"」

そう言いながら包を開き"灯消しライター"をロンに手渡した

ﾛﾝ「ダンブルドアが僕に…?凄いや…どういう物?」

そう尋ねるが大臣は言葉を詰まらせるのでロンは試しにライターの蓋を開けた

すると傍に置かれていたスタンドライトの光が吸収されるようにライターに集まり、周りの灯が消えた

もう一度蓋を開けるとライターから光が元の位置に戻り灯が点いた

ﾛﾝ「すっげぇ…」

ｽｸ「"ハーマイオニー・ジーン・グレンジャーに、わしの蔵書から「吟遊詩人ビートルの物語」を寄贈する。読んで面白く、役に立つものである事を望む"」

と言ってハーマイオニーに書籍を手渡した

ﾛﾝ「よくママが読んでくれたっけ。ほら、"ぺちゃくちゃウサちゃんとぺちゃくちゃ切り株"とかさ!」

と幼い頃の思い出を嬉しそうに話すが、ロン以外はよく分からず困惑した表情で彼を見つめていた

ﾛﾝ「知ってるだろ?"ぺちゃくちゃウサちゃん"!…知らない?」

ロンの問いかけには構わず大臣は話を進める