Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ42)

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着いた先は海岸だった

『ﾊｧ…ﾊｧ…』

私は浅い呼吸を繰り返し、両手を地面につけて体をなんとか支えた

ハ「A…!もう大丈夫、安全だっ!…みんな助かった…!」

そう言いながら足早に傍に駆け寄り、安心させるように私の体を擦った

ﾄﾞﾋﾞ「…ハリー……ポッター………」

少し離れたところからか細くハリーの名を呼ぶドビーの声が聞こえた

私は力なくそちらに目を向けると、ベラトリックスが投げたナイフがドビーの胸に突き刺さっていた

『…ド、ビー……?』

胸からはドス黒い血が広がっていき、私はその光景に目を見開いた

ハ「…ドビー…?…ドビー…!」

ハリーは動揺しながらドビーの元へ駆け寄ると、ドビーはハリーの胸の中に倒れ込んだ

ハ「ドビー…大丈夫…しっかり…!」

ドビーを抱きとめて彼に言葉をかけ続ける

ハ「しっかり…!ほら…!…頼む…頑張って…!ねぇ…すぐ治してやる…!…Aが…バッグに…何か…A…!…A……ドビーが……助けて…!!」

震える声で私に訴えるが、ドビーの状態を見る限りもう手の施しようがなかった

私はハリーの言葉に応えることができず、静かに涙を流した

ﾄﾞﾋﾞ「…なんて美しい場所でしょう…。友達に囲まれて…ドビーは幸せです…友達と一緒です…ハリー・ポッター……」

そう囁いて息を引き取った

するとルーナが静かに歩み寄り、ハリーの傍で腰を下ろした

地下牢に閉じ込められていた人たちはドビーのおかげで無事に助け出すことができたのだ

ﾙｰ「目を閉じてあげた方が…いいよね」

そう言ってドビーの目を優しく閉じる

ﾙｰ「ほら…眠ってるみたい」

その言葉にハリーは涙を流しながら小刻みに頷いた

ハ「埋めてあげたい…!きちんと…魔法は使わずに…!」