Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ38)

今日:78 hit、昨日:56 hit、合計:53,021 hit

319 ページ38

ﾍﾞﾗ「あの剣はグリンゴッツの金庫にあったはず…!!どうやって盗った?!」

私は床に仰向けに倒され、ベラトリックスが覆いかぶさるように私を押し付けた

『っ…!』

ﾍﾞﾗ「お前たち…私の金庫から他に何を盗んだ!!」

怒りの表情を浮かべて大声で怒鳴った

『私…何もとってないわ…』

ﾍﾞﾗ「信じないね。クルーシオ(苦しめ)!」

『ぁｯ…!!……ｸﾞｯ……!…っ……!』

杖を突きつけられ私は表情を歪ませながら苦しさに悶える

『ぅ……ﾊｧ……ﾊｧ……』

ﾍﾞﾗ「あのお方はポッターのことで頭がいっぱいだが、お前を差し出したっていいんだよ」

楽しそうに笑みを浮かべながら囁いてくる

『っ…ふふっ…何をそんなに焦っているのかしら…』

私は挑発するように口角をあげた

ﾍﾞﾗ「ｸｯ…お黙り!!」

『ぁ゛ｯ……!……ぅ…!』

また磔の呪いをかけられ歯を食いしばった

ﾍﾞﾗ「…忘れてはいないかい?あのお方はお前をほしがっている」

『ﾊｧ…っ…何度も言ったはずよ…私は彼の元へは行かないっ…』

ﾍﾞﾗ「あのお方に楯突く気か…!!」

『最初からそのつもりだわ…』

私は力なく笑うとベラトリックスの目を見た

高鳴る鼓動に体内を巡る血が沸騰するように熱くなる

徐々に呼吸が浅くなるが精一杯の魔力を込めた

『ﾊｧ……っ…私から…っ…離れなさい…!!』

私が叫ぶと上に乗っていたベラトリックスは勢いよく後ろに後退った

ﾍﾞﾗ「…今、何をした」

自分の意志とは反した行動だったのだろうベラトリックスは動揺していた

『ｹﾞﾎｯ!…っ…ﾊｧ…

さぁ…っ…貴女が勝手に動いただけでしょう…?』

ﾍﾞﾗ「言え!私に何をした!!」

『ぅｯ…!』

私の応えに納得していない彼女は激情し再び私に跨ると顎を掴んだ

『…っ…もう一度、してほしいのかしら…』

挑発するように至近距離に顔を近づけるベラトリックスの目をもう一度見た

ﾍﾞﾗ「っ…!クルーシオ(苦しめ)…!」

しかし彼女は拒絶するように杖を振り再び呪文を唱えた

『っ…!……ぁ゛ｯ……!…』

何度も磔の呪文をかけられ体の力が徐々に抜ける

抵抗する力ももう残っていなかった

『ぁ……ｯ……ﾊｧ……ﾊｧ…』

私は浅い呼吸を繰り返しながらただ床に脱力していた