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ﾙｼ「ドラコ…よく見るのだ」
曖昧に応えるドラコの首を掴んで耳元で諭すように囁いた
ﾙｼ「我々が闇の帝王にポッターを差し出したとなれば、すべて許され…昔の地位を取り戻せる。分かるな?」
ｽｶ「捕まえたのは俺たちだ。そこんとこ、お忘れなく。マルフォイさんよ」
ﾙｼ「よくも私の屋敷でそんな口を!」
ﾅﾙ「ルシウス…!」
スカビオールに激情するルシウスをナルシッサが咎める
するとベラトリックスはドラコの腕を掴みハリーの傍まで引っ張る
ﾍﾞﾗ「ほら、遠慮するな。よく見るんだ…。さぁ…。もしこいつがポッターでないのにあの方をお呼びしたら、我らは皆殺される。確かめなければ…!」
ドラコはハリーと目線を合わせるように屈んで顔をじっと見た
ド「…この顔はどうしたんだ」
ﾍﾞﾗ「ふん!どうしたんだ!」
後ろにいるスカビオールに声を張って尋ねる
ｽｶ「初めっからこうでね…森で悪い病気でも拾ったんだろ」
ﾍﾞﾗ「または…"蜂刺しの呪い"か…」
その言葉に緊張が走った
ﾍﾞﾗ「かけたのかい?!」
そう言って拘束されている私たちに目を向ける
『っ…』
観察するように目を彷徨わせた後、私に視線が止まり息を呑む
ﾍﾞﾗ「娘の杖をおよこし!最後の呪文を見てやる」
私を見ながら楽しそうに近づいてくるが、スカビオールが持っていたグリフィンドールの剣を見た途端、血相を変えた
ﾍﾞﾗ「それは…?どこで手に入れた?!」
ｽｶ「娘のバッグから出てきた。もう俺のもんさ」
するとベラトリックスは杖を振り、剣を取り返すと人さらいを攻撃し始めた
ムチで痛めつけた後首を絞め、彼らは呻き声をあげながら倒れ込んだ
ﾍﾞﾗ「行け!!出て行け!!」
ベラトリックスの叫ぶ声に人さらいは逃げるようにこの場から立ち去った
ﾍﾞﾗ「シシー…!こいつらを地下牢にぶち込みな!!」
そう言ってハリー、ロン、ハーマイオニーを乱暴に押し出す
ﾍﾞﾗ「ちょっとこのお嬢ちゃんと話がある。女同士でね!」
私の目の前までくると、怪しげな笑みを浮かべながら鼻先が触れる程顔を近づけられた
私は体の震えを誤魔化すように密かに息を吐いた
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作者名：柊ｼｭｳ（柊） | 作成日時：2023年10月23日 15時
