Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ35)

今日:73 hit、昨日:56 hit、合計:53,016 hit

316 ページ35

ﾛﾝ「あの裏切り者め!誰も信用できないな!」

『ルーナがさらわれて…必死だったのよ…』

森についてひと息つきたいところだが、そうもいかない

ﾛﾝ「…保護呪文かけてくる」

そう言って私たちは野宿する準備を始めようとしたが、人さらいに待ち伏せされていた

数人に囲まれてしまい、私たちは逃げるために走り出した

追いかけられ、魔法を放たれる

私も反撃し何とかハリーと合流するが、人さらいに先回りされていた

私は横から走ってくるハリーに杖を向け、顔に"蜂刺しの呪い"をかけた

これで誤魔化せるとは思っていないが、ハリーだと気づかれないように少しでも時間を稼ぎたかった

それに確証もなくヴォルデモートの前に差し出す事はしないだろうと考えた

倒れるハリーの元に駆け寄ると、彼は上体を起こして焦ったように話し始めた

ハ「"死の秘宝"は存在する!あいつはそのうち1つを探していて、在処を知った。今夜中にニワトコの杖を手に入れてしまう!」

魔法の衝撃でヴォルデモートの映像が見えたのだろう

しかし私はハリーの身元が気づかれないよう眼鏡を外してしまった

その後、後ろから人さらいに拘束されてしまい

辺りを見るとロンもハーマイオニーも捕まってしまっていた

ｽｶ「名前は」

1人の人さらいがハリーの顔を見て名を尋ねた

ハ「ダドリー。バーノン・ダドリー」

ｽｶ「チェックしろ。…お前は?べっぴんさん」

そう言って私の前で立ち止まる

この人物は以前、ハーマイオニーの香水を嗅ぎとった勘のいい人さらいのスカビオールだった

ｽｶ「お前…なんて名だ?」

『ペネロピー・クリアウォーター。半純血よ…』

咄嗟に出てきたレイブンクロー生の名を告げる

スカビオールは顔を確かめるように私の頬を撫で回したり、匂いを嗅いだ

不快に感じながら耐えているとダドリーの名がリストにないことに気づかれた

１人の人さらいがハリーに「なんで名前を知られたくない?」と問うと

ハ「リストの間違いだろ!?」

と声を張り上げた

スカビオールは怪訝そうな表情を浮かべながらハリーに近づくとパンパンに腫れ上がった顔をじっと凝視した

ｽｶ「…計画変更だ。こいつは魔法省には連れてかねぇ」