Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ34)

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私たちは荷物を持ち、階段を降りるがゼノフィリウスは窓の前に立ったまま何かをブツブツ呟いていた

ﾊｰ「…ありがとうございました」

ｾﾞﾉ「わｯ…」

後ろからの声掛けに肩を大きくビクつかせた

ﾛﾝ「…あれ?お湯を沸かすんでしょ?」

ｾﾞﾉ「お湯…?」

ﾛﾝ「お茶の」

ｾﾞﾉ「そ…そっか…。…ひっ!いひひっ!いやっ、うっかりしてた!いひっ!いひひっ!」

そう言うと何がおかしいのか一人で笑いながらキッチンまで移動する

『結構です。私たち、失礼しますので』

ｾﾞﾉ「行っちゃいかん!!」

帰ると告げると途端に怒号をあげた

ｾﾞﾉ「…いかん…帰っては…いかん…!」

そう言いながら玄関の前に立ち塞がった

ハ「あの…!」

明らかに様子がおかしく、私たちは不審な表情でゼノフィリウスを見つめた

ｾﾞﾉ「…君が最後の望みだ」

そう言ってハリーを見つめる

ｾﾞﾉ「連中は私の書いた記事に腹を立てて…娘をさらった。…ルーナをさらったのだ…私のルーナっ…」

ゼノフィリウスは静かに涙を流した

ｾﾞﾉ「…だが連中がほしいのは君だ」

ルーナがいない理由がようやく分かった

ハリーの代わりに連れ去られてしまったのだ

ハ「誰がさらったんです?」

その問いに静かに口を開いた

ｾﾞﾉ「ヴォルデモート」

すると突然デス・イーターから襲撃を受けた

攻撃が放たれる中、私たちは床に這いつくばって手を伸ばす

ｾﾞﾉ「やめろーー!ハリーを捕らえたーー!」

ゼノフィリウスはそう叫ぶが、攻撃は一向に止まない

私たちは手を握ると"姿くらまし"をした