Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ31)

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早速丘の向こうに住むというゼノフィリウス・ラブグッドに会いに向かった

ﾛﾝ「ルーナらしいや」

ハ、ﾊｰ「『ほんと』」

何も無い広大な草原にポツンと一軒建っていた

"ザ・クィブラー編集長X・ラブグッド"と書かれた扉をノックする

ｾﾞﾉ「…なんだ。誰だね。何しにきた」

後ろにいたハリーは急いで前に出た

ハ「こんにちは、ラブグッドさん!ハリー・ポッターです。前お会いしました。…いいですか?」

家の中に入るとルーナが見当たらなかった

ﾊｰ「ルーナはどこかしら」

ｾﾞﾉ「ルーナ?…じき来る」

以前会った時とは随分と雰囲気が変わっていて、私は違和感を覚えた

静まり返った空気の中、ゼノフィリウスと同じタイミングで出されたお茶を飲む

ｾﾞﾉ「で、どういう用件でこられたのかな?」

ハ「あ…実は…結婚式で首から下げてらした"印"のことで…」

ｾﾞﾉ「これのことか?」

と首飾りを見えやすいように持ち上げた

ハ「そう。まさにこれです。これは一体なんの印です?」

ｾﾞﾉ「なんの…?何って"死の秘宝"の印だとも」

4人「『なんです?』」

あまりにも簡単に答えにたどり着き、私たちは思わず口を揃えて聞き返した

ｾﾞﾉ「"死の秘宝"だよ。"三人兄弟の物語"は知ってるだろうね?」

ﾛﾝ、ﾊｰ「『はい』」

ハ「いいえ…」

ﾊｰ「今、ここに持ってます」

そう聞いて私はバッグから本を取り出すとハーマイオニーに渡した

ﾊｰ「昔、三人の兄弟が曲がりくねった道を夕暮れ時に旅していました」

ﾛﾝ「真夜中だよ。ママがそう言ってた」

今そこは関係ないだろうと誰もが思い、ロンに視線を向けた

ﾛﾝ「…でも、"夕暮れ"がいいな…!そっちの方がいい!」

私たちの圧に負けて苦笑いを浮かべながら自分が言った言葉をすぐに訂正した

ﾊｰ「…貴方が読む?」

ﾛﾝ「ううん、いい…!どうぞ!」

怪訝そうな表情で提案するハーマイオニーにロンは焦った様子で断りを入れて、彼女はようやく物語を話始めた