Archangels Ⅶ-ⅰ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ29)

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次の日、ハリーに呼ばれて私とハーマイオニーは外へ出るとそこにはロンが立っていた

『ロン!?』

ﾛﾝ「やぁ…!」

何週間ぶりの彼の姿に驚きで声をあげるが、彼を見たハーマイオニーは徐々に眉間にしわを寄せた

この瞬間、私は巻き込まれないように一歩後ずさった

ハーマイオニーは鬼の形相でロンに近づくと彼が担いでいた荷物を引き剥がした

ハ「この…底抜けの…!大馬鹿ロン・ウィーズリー!何週間も居なくなったくせに、何が"やぁ"よ!」

と怒号を上げながらカバンでロンを何度も叩いた

ﾊｰ「私の杖は?ハリー。杖はどこ」

ハ「知らない…!」

険しい表情で詰め寄るハーマイオニーにハリーは焦ったように応えた

ﾊｰ「ハリー、私の杖は?返しなさい!」

ハ「持ってない!」

ﾛﾝ「なんでハリーが持ってんの?」

ﾊｰ「訳なんかどうでもいいの!」

ふとロンが持っている物に視線が止まった

『…それは』

すると見えやすく上に掲げられたそれは壊れたロケットだった

『破壊したのね…!』

ﾊｰ「で?どうして貴方がグリフィンドールの剣を持ってるわけ?」

ロケットを持つ反対の手には剣が握られていた

ハ「話せば長いんだ」

ﾊｰ「…だからって許すと思わないで」

ﾛﾝ「あぁ、思わないよ。高々分霊箱1つ破壊したぐらいじゃね!」

テントに戻ろうとしたハーマイオニーはその言葉を聞き振り返った

ﾛﾝ「ねぇ…本当はすぐ戻ろうとしたんだ。でも見つからなくて」

ハ「どうやって僕達を見つけた?」

ﾛﾝ「これで」

そういって灯消しライターを見せた

ﾛﾝ「これは、灯りを点くけたり消したりするだけのものじゃない。クリスマスの朝、人さらいの目を逃れて小さなパブで寝てたら…聞こえたんだ」

ハ「何が?」

ﾛﾝ「声だよ。ハーマイオニーの声。ここから聞こえた」

ﾊｰ「それで、なんて言ってたの?私は」

まだ怒ったような強い口調で言った

ﾛﾝ「僕の名前。僕の名を…囁いた。で、ライターを点けてみたら…小さな丸い光が現れた。その光の球は、ふわふわ僕の方にやってきて…まっすぐ胸に入ってきたんだ。ここに」

と自分の胸をさした

ﾛﾝ「僕はその光に導かれて、姿くらましして、この森に出た。暗くて、どこかも分からなくて、君たちが居ないかなって探したら…いたんだ」

ハーマイオニーの機嫌は当分よくなりそうもないが、とにかくロンが無事で何よりだった